店の強みを一番知っている人【家業立て直し物語】
ウチの店には特徴がない。
他の店には絶対にない、ウチだけの強みがない。
そう実感したときは、そりゃもう絶望的な気分でしてね。
これじゃ戦えんだろう、と。
でもね、それじゃあなんで、今営業できてるんだろうって思ったんですよね。
今うちに来てるお客さんは何か選ぶ理由があって、通ってきてくれてるわけです。
常連のお客さんはウチの良さをよく知ってるはず。
よし!聞いちゃおう!
知恵や経験が足りない分は、行動で補うしかないですからね。
早速お客さんの声を集めました。
「なぜ、ウチの店で買ってくれるんですか?」という、ごくごく簡単なアンケートを実施したんです。
実施する前、私はこんな評価を期待していました。
「ここの薬はよく効く」
「病気を治してくれた」
「体が楽になった」
薬屋ですからね、病気が治って健康になったことを喜んでくれて、通ってきてるんだと思ってました。
でも、実際は違いました。
集計してみると、2つのポイントに評価の大部分が集中していました。
そのポイントとは「人」と「相談」。
つまりコミュニケーションが評価されていたわけです。
コミュニケーションに家業の強み=ウリがある。
薬じゃなかった。
最初は結構ショックでしたよ。
店頭に立つ兄がこれだけ勉強して、健康作りに取り組んでいたのに、そこを評価するんじゃないんか!と。
でもまぁ、お客さんの評価ですからね。
これがウチのウリになるわけです。
このウリを活かさなきゃいけない。
とはいえ、これだけじゃ弱い。
「うちには人の好いスタッフがいますよ」
「親身に相談に乗りますよ」
というだけでは弱すぎる。
良い接客しますよ、なんて、対面販売のビジネスじゃやってて当たり前ですからね。
当たり前のことは選ばれる理由になりません。
薬屋で病気が治るのは当たり前。
ラーメン屋でうまいラーメンが食えるのは当たり前。
美容室で綺麗になるのは当たり前。
喫茶店でくつろげるのは当たり前。
当たり前のことを当たり前に提供してるだけじゃ、選ばれる理由にはなりません。
お客さんがハッキリ実感できるくらい、明確に違わなければ意味がない。
人とコミュニケーションの点をもっともっと尖らせなければ、他店との違いとは言えない。
そこでお客さんが評価しているポイントを、さらに磨き上げる取り組みを始めました。
その話はまた次回。
今回の話でお伝えしたかったのは2つ。
お店の良いところはお客さんが知っている。
というか、お客さんが決める、ということ。
自分がいくら「強み」「ウリ」だと思っていても、お客さんはそこを評価していないかもしれません。
もう一つは、やってて当たり前のことは、選ばれる理由にはならないということ。
評価されている点を追求し、磨き上げ、尖らせる努力を怠ってはいけないということ。
そのためにも、まずはお客さんの声を集めてみてください。
そして、その評価をさらに高める方法を考えてください。
マーケティングだ、プロモーションだ、集客だってのはその後です。
あなたのお店が繁盛店になることを願っています。
いつでもご相談下さいね!
応援していますよ!
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