強みを作るときに心掛るべき3つのこと【家業立て直し物語】
家業の店がお客さんから評価されていたポイントは、「コミュニケーション」でした。
この評価を「ウリ」といえるまで磨き上げ、進化させることが、当面の課題だったわけです。
さて、お客さんの評価を「ウリ」に進化させるときに、3つほど、心掛けなきゃいけないことがあります。
その3つがこれ。
1.顧客が望んでいること。
2.継続的に提供できること。
3.ライバルが提供していないこと。
こう書くと、随分と当たり前のことですね(笑)
ちょっと説明しますね。
まず1つ目。
顧客が望んでいること、について。
ウリを作ろうと考えるとき、陥りやすい罠があるんです。
それはね、お客さんを無視して考えがちだってこと。
他店にはない、自店だけのウリはないかと考えているとき、我々の視点の先には誰がいるか。
顧客を見ていればOK。
でも、ライバルを見ているときは失敗しやすいです。
なぜなら、ライバルがやってないことをやろう!
それだけを考えてしまいがち。
その結果、お客さんを置いてけぼりにしちゃうからです。
お客さんに選ばれるウリを作ろうとしてるはずなのに、お客さんの気持ちを考えず、お客さんが喜ばないことをやっちゃうことがある。
だから、ウリを作るときには、お客さんを頭のど真ん中に置かなきゃいけないんですよ。
そのために一番いい方法は顧客像を作ること。
自分の店のお客さん像をハッキリさせることです。
例えば家業の場合、顧客カルテを100名以上じっくりじっくり読みこんで、こんな感じの顧客像を設定しました。
◆柳川市在住
◆40代で初来店
◆女性
◆辛い症状がある(病気はまちまち)
◆病院や他の薬局にもかかっていて
治療してるけど良くならない。
◆話を聞いてもらえないので
不安でたまらない
◆説明が難しくてよく分からない
一言でまとめると、「一度治療に失敗している女性」です。
このお客さんが喜ぶようなコミュニケーションの強化をすれば、ウリを作ることが出来るわけです。
さて、二つ目のポイント。
継続的に提供できること。
簡単に言うと、無理はいかん、ということです。
よし!お客さんに喜んでもらうぞ!
と意気込んでいるときはね、ついつい無理をしがちなんですよね。
徹夜で準備が必要なイベントしちゃったり、お金がかかりすぎることを考えちゃったり。
私もさんざんやらかしました。
現場に負担がかかりすぎると、長続きしないんですよね。
ほんの一瞬、反応が出たとしても、長くやれないんじゃ意味がない。
商売は毎日毎日、何年も切れ目なく続いていくわけですからね。
頑張らないのは全然ダメだけど、続けられない努力は辛いだけ。
ですから、何か取り組みを考えるときは
「続けられる方法はないだろうか」
「どうにか続けられる工夫は出来ないか」
を考える必要があります。
3つめ。
他店が提供していないこと。
選ばれる理由ですからね。
他店と同じことをやったって、消耗戦になるだけです。
価格競争がその最たる例。
他店が価格で勝負してるからって、価格競争に身を投じても、果てしなく消耗するだけです。
どこそこの店が●●をやって、集客に成功したらしい、なんて聞くと、ついマネしたくなりますよね。
けど、それも消耗戦です。
他店のまねをするより楽に、「他店が提供できないウリ」を作る方法があります。
それは、面倒くさいことや泥臭いこと、格好悪いことに取り組むことです。
お客さんが喜んでくれて、やろうと思えばやれるけど、面倒くさくて他店はやらないこと。
これが最強です。
スマートで効率的なやり方は大手にお任せしちゃいましょう。
そういうやり方は資本が勝負です。
賢く抜け目のない地域密着店は、最初からそんな土俵で戦わない。
私はそう思います。
さて、次回はもう少し具体的に、どんな取り組みをやったかについてお話したいと思います。
あなたのお店が繁盛店になることを願っています。
いつでもご相談下さいね!
応援していますよ!
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