ビジネスが思うようにいかないときに見直してほしいこと
思うように商品が売れない。
リピート率が上がらない。
スタッフが言うことを聞いてくれない。
そんな風に、「ビジネスが思う通りにいかない」と感じること、ありませんか?
そんな時には、一度根っこを見直してみませんか?
ビジネスの根っこ。
それは「理念」です。
ビジネスをしていれば、一度は「理念が大事」と聞いたことがあると思います。
でも、「理念って大企業が作るやつでしょ?」とか、「理念って抽象的でよく分からない」「理念なんて綺麗ごとで食えるようになるのか?!」なんてご意見もあります。
確かに、理念という言葉に馴染みがないスモールビジネスのオーナーも多いです。
上場企業の8割は理念を明文化していますが、非上場の会社は5割くらいしか明文化していません。
我々のようなスモールビジネスであれば、理念を明文化しているオーナーさんはもっと少ないでしょうね。
理念を決めているとしても、日々のビジネスに活用できているオーナーさんは、もっと少ないんじゃないかと思います。
でも、私はスモールビジネスこそ、理念を明文化したほうが良いと思っています。
なぜなら、理念こそ我々スモールビジネスに力を与えてくれ、苦しい時の助けになるからです。
そもそも理念って何?
理念っていうと、なんだか難しそうな、抽象的な感じがしますよね。
なので少し解説をさせてください。
そもそも理念というのは、「あなたがビジネスをする理由」のことです。
ビジネスを通して、お客さんや社会にどんな価値を提供したいのか。
どんな世の中であってほしい、と思っていて、そのために何をするのか。
そんなあなたの価値観を言葉にしたものが理念です。
言い換えれば、ビジネスのゴールと言っても良いですね。
経営とは、理想と現実のギャップを埋める営みです。
理念という理想像、ゴールが定まっていなければ、ビジネスは常にゆらゆら揺れ動くことになります。
例えば我々、天心堂L&Cコンサルティングの理念は
「お客様とスタッフに愛され、末永く繁盛する企業を日本中に生み出す」
ことです。
私はスモールビジネスは、地域の要だと思っています。
そのお店やビジネスがあるから、地方の小さな町でも、雇用があり、経済が回り、地域住民は豊かで楽しく暮らせるわけです。
そんなスモールビジネスがなくなったら、仕事は無くなるし、買い物難民やサービス難民が生まれることになります。
大手チェーンしかない街なんて面白みがない。
そのうえ儲からなくなったら大手は出ていきます。
後に残るのは困窮した地域住民だけ。
私はそんな社会であってほしくない。
だからと言って、スモールビジネスのオーナーさんに、辛い思いをしてでも地方でビジネスを続けてほしいわけではありません。
ビジネスをする以上、楽しくやって欲しい。
毎日店を開けるのが楽しみに感じてほしい。
そのために、お客さんやスタッフさんに愛されるお店作りに取り組んでほしい。
もっと多くのお客さんから、「このお店があって良かった!」と言ってもらいたいし、スタッフさんから「ここで働けて幸せ!」と思ってもらいたい。
そのための方法をお伝えしたいと思っています。
もちろん、短期的に儲かるだけでは、オーナーさんやスタッフさん、地域住民のためになりません。
なにより大事なのは、末永く続くことです。
長く繁盛し続けることで、雇用を守り、経済を回し、地域住民の生活を支えることが出来るからです。
そんな私の価値観を表現したのが、先ほどの理念です。
私のビジネスはまだまだ発展途上ですが、この理念があるから前に進めていると感じています。
もし理念がなかったら、2つの点で、ビジネスがとても苦しくなります。
理念がないと短期的な成果を追うようになる
一つ目は、ビジネスがとても近視眼的になるということ。
目先のことに振り回されるようになります。
ビジネスには波がありますよね。
良い時もあれば悪い時もある。
良い時に伸ばすのは簡単です。
勢いに任せて進めばいいんですから。
経営者の手腕が問われるのは、調子が悪い時。
売上が上がらなかったり、お客さんが減ったり、スタッフが採用できなかったり。
そんな、ビジネスが思うようにいかないとき、です。
理念がないとより苦しくなる
もし、苦しい時に理念がないと、目先のことしか考えられなくなります。
今月の売上が足りない。
来月の支払いをどうしようか。
人手が全然足りない。
そんな苦しさから逃れたい気持ちで頭がいっぱいになってしまって、経営方針がブレまくることになります。
例えば、商品がブレます。
売れればいい、儲かれば良い、という考えが頭を占めるようになります。
「どこそこの店で売れてるらしいから」とか、「今これが流行っているらしいから」とか。
そんな理由で、自店に合うかどうか、お客さんが喜ぶかどうかを検討しないまま、売れそうなものに飛びついてしまったりします。
でも、「流行物は廃り物」の言葉通り、またすぐに売れなくなる。
在庫を抱え、なんとか売りさばかなきゃ困る、なんてことになるんです。
また、そのお店らしくない商品が増えれば増えるほど、お店から価値観が感じられなり、何のお店だか分からなくなります。
売り方もブレます。
無料のツールばかりに目が行くようになったり、流行のツールに手を出しまくったり。
あれもこれもと手を出して、結局どれも中途半端。
メッセージもブレブレになります。
価値を伝えよう、お客さんに幸せになってもらおう、ではなく、何でも良いから買ってください!というメッセージになります。
その結果、安売り投げ売りに走ってしまったり。
商品も売り方もメッセージもブレる。
価値観がブレブレのお店は、やがて信頼を失います。
お客さんやスタッフさんからの信頼を失えば、ますます経営は苦しく、辛くなります。
信頼できないお店に、お客さんはいきません。
スタッフさんは頑張って働こうとは思いません。
理念がないとスタッフが離れる
特にスタッフさんは深刻です。
なぜこの仕事をするのか。
なぜやらなきゃいけないのかを理解できないまま、やらされ感満載で仕事をすることになるわけですから。
苦しい時には特にそうです。
売上を上げなきゃいけないのは分かるけど、数字を詰められるばかりで面白くない。
やりがいや生きがいを感じられない。
数字、数字、数字と、数字に追われる仕事が楽しいはずがありません。
結果、どんどん人が辞めていき、残る人も考えて行動しなくなります。
もしくは自分勝手な行動をするようになります。
理念という判断基準がないからです。
実は私も、この点でとても苦い経験をしました。
家業の経営立て直しをしていた時のことです。
当時、家業の薬屋は慢性的に売上と利益が減り続け、下手すれば倒産、というところまで追い込まれていました。
必死に経営を立て直し、売上はV字回復。
過去最高売上を更新出来るようになりました。
普通に考えれば、大成功です。
ところが、私自身は人生のどん底にいる気分でした。
なぜかというと、古参の正社員一人を除いて、スタッフが全員辞めてしまったからです。
売上も上がり、経営危機も脱し、スタッフの待遇だって以前より良くなっているはず。
なのに、皆どんどん辞めていくんです。
しかも新しく採用しても、定着しない。
1週間くらいで突然来なくなったパートさんもいました。
その理由は、私が近視眼的に数字だけを追い求めていたからです。
何でも良いから売上が欲しい。
売上や利益という数字だけを考えて、理念をおろそかにしていたからです。
経営者が数字だけを追い求めると、社内はギスギスします。
働く喜びを感じられなくなり、協力的な雰囲気は失われます。
社内の風通しも悪くなり、陰口が横行し、足を引っ張りあうようになります。
そして、どんどん人が辞めていったんですね。
正直、この時は人生で一番辛い時期でした。
本気で「もう会社をたたもう。こんなに人が定着しない会社なんて、世の中に必要とされていないんだ。」と考えたくらいです。
このどん底から救ってくれたのは、理念でした。
そのお話は、もう少し後でお話します。
ここでお話したいのは、理念がないと経営が近視眼的なる。
目先のことしか考えられなくなり、人もお客さんも離れて、余計に苦しくなる、ということです。
そしてもう一つ、理念がないことのデメリットがあります。
理念がないと諦めグセがつく
理念がないと、腹が座らなくなります。
きつい時、辛い時に楽な方に逃げるようになります。
ビジネスで成功したいという割に、「好きなことしかやりたくない」と考えるようになるんです。
売上を上げる良い方法があったとしても、「苦手だから」、「恥ずかしい」、「他にやってる人がいない」なんて言って、やらないことを選ぶようになります。
「簡単に出来ること」「今すぐできること」「自分が得意なこと」「好きなこと」だけをやるようになるんです。
そんなことを続けていると、成長しなくなります。
成長というのは、出来ないことが出来るようになることです。
なのに今すぐ簡単に出来ることだけをやっていても、成長できるはずがありません。
嫌なことはしたくない。
でも現状に満足はしていない。
理念がないから、理想と現実のギャップを埋める努力をせず、現状に不満を感じながら、ずっとビジネスを続けてしまう。
そんなストレスフルな生活を送るようになります。
それだけならまだ良いんです。
ヤバいのはその先。
不満足な現状に安住するようになる
本当にヤバいのは、そんなストレスフルで不満足な現状に、安住してしまうようになることです。
うまくいっていないにもかかわらず、そのまま生きる術を身に着けてしまうんですね。
よくあるのが、誰かを犠牲にして生きること。
例えば家族。
人を雇わないとキツイけど、雇うだけのお金がない。
そこで本来はビジネス全体を見直せば良いのに、腹が座らないからそれも出来ない。
結局、奥さんや家族がタダ働きをして、お店を回すようになります。
誰かをタダ働きさせなきゃ成り立たないなんて、ビジネスとして成立していません。
だけど、そうやってビジネスを続けてられてしまうんです。
この、家族を犠牲にするビジネスって、本当に多いです。
理念がないまま苦しい状況が長く続くと、こんな風に不満足な現状に安住するようになります。
本人も家族もスタッフも、そのビジネスを楽しめない。
これが本当に怖いんです。
逆に、理念があるとビジネスが強くなります。
理念は我々に、いくつもの力を与えてくれます。
理念が与えてくれる4つの力
私は、理念があることで4つの力を手に入れられると実感しています。
その4つとは「突破力」「継続力」「ブランド力」「巻き込み力」です。
順にご説明しますね。
理念は突破力を与えてくれる
突破力というのは、何かをやり抜く力です。
理念があることで、多少しんどい仕事でも、やり抜くことが出来ます。
理念がある、ということはつまり、経営者としてやりたいことが明確になっている、ということです。
ゴールが明確と言い換えても良いですね。
ゴールがあるかどうかで、前に進めるかどうかは変わります。
ゴールが明確なら、辛い仕事もゴールまでのプロセスの一つでしかありません。
でも、ゴールが不明確だと、辛い仕事は無間地獄のように、終わりのない作業に感じられます。
仮に今、経営の波が悪い時でも、自分の目指す理想像がハッキリしていれば、多少しんどい仕事でも、腹を据えて取り組むことが出来ます。
先述したように、スタッフに次々去られ、どん底に陥った時にも、理念が救ってくれました。
どんどんスタッフが辞めていくときは、これ以上ないくらいしんどい思いをしました。
当時は、もうビジネスを止めよう、と本気で考えていたんです。
スタッフの誰からも支持されないビジネスなんて、やる価値がない、と。
閉店後、真っ暗になった店の中で、社長である兄と半泣きで話をしていたとき、兄がポツリと「もう潮時かもしれんね・・・」と言ったのを今でもよく覚えています。
ビジネスが終わるときというのは、経営が悪化したときではなく、経営者の心が折れたときでしょう。
まさにその時、我々のビジネスは終わりかけていました。
そんな折れかけた心を支えてくれたのは、「天心堂に関わる全ての方が、元気で楽しい人生を過ごせるようお手伝いする」という、家業の理念でした。
あ、天心堂というのは家業の薬局の名前です。
私が店を閉じることを決断したら、天心堂を頼りにしてくれる人はどうなるだろうか。
天心堂に健康作りを任せてくれている人はどんな顔をするだろうか。
そのことを考えたとき、もう一度やり直そう、と思いました。
まだまだ、お客さんが元気で楽しい人生を過ごせるお手伝いをしたい。
お客さんだけじゃなく、スタッフにも元気で楽しい人生を過ごしてもらわなきゃ!
それからしばらくは人手不足でしんどい日々が続きましたが、それでも、一人二人と天心堂の理念に共感してくれるスタッフが集まってくれました。
その時採用したスタッフは、一人も退職していません。
まさに、理念が与えてくれた突破力があったからこそ、どん底の状況を抜け出せたのだと思います。
理念は継続力も与えてくれる
何かを続ける、というのは、とても難しいことです。
人間はすぐに楽をしたがる生き物ですからね。
私もそうです。
でも、目指すべきゴールが明確になっていれば、そのゴールに近づくために何をするべきかも明確になります。
やりたいことも分からず、何をすれば良いかも分からない状態で努力を続けることはできません。
でも、やりたいことがハッキリしていて、やるべきことが明確であれば、努力を続けやすくなります。
それに、理念は自分の頭の中だけに置いておくものではありません。
お客さんやスタッフ、関係者に向けて表明するものです。
一度理念を表明してしまえば、それは約束になります。
自分との約束は簡単に破れますが、人との約束はそう簡単に破れません。
約束を破ったら、信頼を失いますからね。
だからより一層、継続する力をもたらしてくれるんです。
理念はブランド力も与えてくれる
ブランドって、簡単に言えばそのお店や企業への共感と信頼です。
明確な理念があり、それをお客さんに表明すれば、共感してくれる方が現れます。
さらに、商品選びや接客、広告宣伝、セールスメッセージ、教育、マニュアル、なども理念に基づいて判断していけば、お店の隅々にまで理念が行き渡ることになります。
お客さんはお店のことを知り、来店し、購入し、使用し、アフターフォローを受けるまでずっと、あなたの理念に触れることになるわけです。
そうすれば、その理念に共感し、ファンになるお客さんが生まれます。
そういうお客さんが広がっていけば、それがブランドになるわけです。
ブランド程強力な差別化はありません。
理念に基づいて経営を進めることは、お客さんの共感と信頼を得る力になるんです。
理念は周囲を巻き込む
理念に共感し、信頼してくれるのはお客さんだけではありません。
スタッフや取引先、利害関係者も全て対象になります。
その人たちがあなたの理念に共感し、応援してくれれば、どれほど心強いでしょうか?
実際、私のお店でもこんなことがありました。
私のお店では、年に一度、大きなイベントをやっています。
数年前、そのイベントを開催する直前に、社長である兄が病気で倒れました。
本来、すぐ入院しなければいけない状態でしたが、なんとかそのイベントだけはやりたいとの強い希望で、兄もイベントに参加しました。
が、当然、負担のかかることはできません。
イベントが進行できるかどうかさえ怪しい状況でした。
にもかかわらず、イベント参加の予約者は過去最高。
大量の来場者が予想される中、主軸がふざいになることに、我々は頭を抱えました。
そんな時、兄の友人たちが九州中から集まってきて、イベント運営を手伝ってくれたんです。
普段、兄がやっている地域の健康作りの取り組みに共感し、窮地に陥った我々を助けようと、わざわざ集まってきてくれて。
兄の理念と、その努力を見て、応援したいと思ってくれる人が力を貸してくれたわけです。
その結果、イベントは成功裡に終わり、多くの方に喜んでいただけました。
同じような事例はたくさんあります。
その人の想いに触れ、共感すると、応援したくなるものです。
理念にはそんな、周りを巻き込む力もあるんです。
理念は我々に様々な力を与えてくれます。
その力が、ビジネスを思う通りに進める原動力になります。
ですから、もし理念を明文化していないなら、ぜひ明文化してほしいんです。
そのために、まずはあなたの想いを書き出してみましょう。
書き出すことが大事な理由
書き出す、という行為には不思議な力があります。
理念という形のないものでも、頭の中で考えているだけの状態より、書くほうが良いんです。
なぜなら、書くことで客観視できるようになるからです。
頭の中で考えるだけだと、深く考えているようで、実は同じような議論を堂々巡りしていたり、新しい発見がなかったりします。
しかし、紙に書き出して見ることで、自分の考えを客観的に見直すことが出来るようになります。
自分自身と客観的に対話出来れば、より議論が深まり、あなたの価値観がしっかり反映された理念を作ることが出来ます。
そうすれば、人にも伝えやすくなります。
頭の中だけで考えていることを、順序だてて分かりやすく人に伝えることは難しいもの。
ですが書き出して明文化すれば、グッと伝えやすくなります。
それに、書き出せばブレにくくなります。
思考という形のないものはゆらゆら揺れ動きますが、書き出した文字は変化しません。
経営がブレてしまわないためにも、理念は書き出すことをオススメします。
まだ理念を明文化したことがない方は、ここから始めてください。
ビジネスの原体験を思い出そう
理念は、
「あなたがなぜこのビジネスをしたいのか」
「ビジネスを通して、社会に何を与えたいのか」
を明文化したものです。
あなたにもきっと、そんな思いがあるはず。
そして、そう思うようになったキッカケもあるはずです。
理念を明文化するときには、そのキッカケを思い出しましょう。
なぜ、今のビジネスをやりたいと思ったのか。
もしくは、継ごうと思ったのか。
そう思うきっかけは何だったのかを考えてみてください。
今までの経験で、嬉しかったことや喜ばしかったことを書きだしましょう。
同時に、辛かったことも書き出してください。
そして、あなたが「やりたいこと」と「やりたくないこと」
「すべきこと」と「すべきでないこと」も書き出してください。
良いですか?
ポイントは、「辛かったこと」や「やりたくないこと」、「すべきでないこと」も書き出すことです。
嬉しかったことややりたいことなど、前向きな問いには必ず、建前が入り込みます。
自分でも気づかない、「こうじゃなきゃダメだろう」という思い込みです。
建前だけで作られた理念には、自分自身が共感できません。
そんな理念は、お飾りになるのがオチです。
ですから、この6つをじっくり考えてください。
「嬉しかったこと」
「辛かったこと」
「やりたいこと」
「やりたくないこと」
「すべきこと」
「すべきでないこと」
良いですか?
思いつく限り書き出して下さいね。
で、その中であなたが特に大事だと思うものにマルをつけましょう。
その紙をじっと眺めていると、あなたが本当に大事にしている価値観が見えてきます。
私の場合は、
「楽しくビジネスをしてほしい」
「お客さんだけでなく、スタッフにも愛されるお店になって欲しい」
「末永くビジネスを続けてほしい」
というのが、何よりも大事な価値観でした。
ですから、「お客様とスタッフに愛され、末永く繁盛する企業を日本中に生み出す」という理念を作りました。
あなたもきっと、書き出した紙を眺めることで、大切な価値観が見えてくるはずです。
その価値観を紙に書いてください。
それこそ、理念です。
そして、理念を日々の経営に生かしてください。
理念を日々の経営に活かそう
理念は紙に書いただけでは、ただのお題目です。
事あるごとに取り出して、活用してください。
例えば新商品を仕入れるとき。
この商品は儲かるか、だけでなく、理念に合うかもチェックしてください。
接客の一つ一つが理念に合っているかチェックしましょう。
お店なら電話の取り方、飲食店ならビールの提供スピードも、理念に照らしてチェックすると、改善点が見えてきます。
広告宣伝の方法やメッセージも理念に合っているか確認しましょう。
理念では良いことを言っていながら、セールスメッセージは売り込みバリバリではちぐはぐですよね。
採用や教育、マニュアルも同様に、理念に照らして判断するようにしてください。
そうすれば、あなたが思う通りにビジネスをすすめることが出来るようになります。
もちろん、理念だけですべてが賄えるわけではありません。
でも、理念がなければビジネスをコントロールすることも出来ないんです。
理念はビジネスを思う通りに進めるための原動力です。
ぜひ、明文化して毎日の経営に活用してくださいね!
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