2021-11-26
長篠の合戦の本当の勝因
『13歳の君と戦国時代の戦の話をしよう』という本を読んでいます。
中学生向けに書いてあるだけに、ポップなノリで書かれている、読みやすい本です。
ですが、要所を抑えてあり、学びをえることができます。
さて、戦国時代の有名な合戦の一つに、長篠の合戦があります。
巨大勢力の織田・徳川連合軍と武田軍が戦った戦です。
この戦で武田軍が破れ、天下の形勢は織田方に大きく傾くことになりました。
織田・徳川連合軍が勝利した要因として、「鉄砲の三弾打ち」があります。
発砲までに時間がかかる鉄砲を、射手が次々に入れ替わることで連続発射できるようにし、武田軍を討ち果たしたという説です。
現在では様々な理由で三弾打ちは行われていなかった、というのが通説になっています。
では、織田・徳川連合軍が勝利できた真の要因は何だったのでしょうか?
一つには、武田軍の軍勢1.5万人に対し、織田軍は3万人も送り込んだこと。
圧倒的な人数を準備し、数で優勢を作りました。
また、武田の有力な騎馬隊を防ぐための馬防柵で防御を固めたこともあります。
さらに、別動隊で武田方の砦を落とし、退路を断ったことも奏功したと言われます。
つまり信長は三弾打ちのような革新的なアイディアではなく、入念に計画を立て、地道な準備をし、勝つべくして勝ったというのです。
我々は事業について考えるとき、革新的で状況を一変させるアイディアを欲しがります。
しかし真に成果を出すには、入念な計画作りと地道な準備が最も有効なのです。
面倒くさがらずに入念に準備したいですね。
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