2021-03-17
独自の開発 マーケティング戦略で転換を成功させた事例
コロナ禍を乗り切るための、新事業展開や業態転換のヒントになる事例を、「中小企業白書」からご紹介。
成功のための気付きをシェアいたします。
今回の出典は中小企業白書2013です。
◆基本情報
【社名】株式会社アールエフ
【業種】歯科用無線口腔内カメラ等の開発・製造・販売
【規模】
従業員230名、資本金17億8220万円
◆従来の状況
当社の創業は1993年。
夫婦二人で創業した当時は、工業用の小型無線CCDカメラを開発・製造していました。
このカメラは鉄道模型などでも使われていましたが、ある日、思いがけないチャンスが巡ってきます。
◆取り組み
鉄道模型のカメラを見たアメリカの歯科医師が、口腔内カメラに転用したいと言ってきたのです。
このことをきっかけに、医療分野に参入。
先進市場のアメリカで、同社のカメラの品質と価格が高く評価され、事業を成長させました。
◆取り組みの結果
同社は現在、新工場や物流センターを開設。
国内生産にこだわって事業を成長させ続けています。
また、大震災の教訓から開業医が必要とする災害備蓄品を提供する新事業を展開。診療環境の改善に貢献する事業を行っています。
◆成功のポイント
同社の成功のポイントは、販路開拓の方法にあります。
同社は開業医にターゲットを絞り、ダイレクトメールを活用した直接販売を行っています。
DMに興味を持った医師に、全国12カ所の店舗に来訪してもらい、実機を確認しながら商談をするのです。
この方法を取ることのメリットは、顧客と製品開発の現場が近くなることです。
営業社員が直接顧客ニーズをくみ上げ、独自技術を活かしながらニーズに基づいた製品開発を行うことで、他社にはマネできない強みを生み出しています。
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