2021-04-02
将来の種まきをしていますか?
先日、経営相談がありとある小さな事業者さんのお店にお伺いしました。
このお店にお伺いするのは2回目。
補助金活用とマーケティングのご相談をお受けしています。
今回は2回目なので、まずは前回からの変化をお尋ねしました。
いくつか取り組みを進めた中で、大きな成果が出たものが一つ、まずまずのものが一つ、今一つのものが一つ、という状態でした。
成果が出ている取り組みについては、当然ながら継続しましょうということになりました。
問題は、成果に繋がっていない取り組みをどうするか。
ここは意見が分かれました。
成果が出ていないのはSNSへの情報のアップです。
その事業者さんのターゲットは少し年齢が高い方で、SNSは利用していない方がほとんどです。
ですから短期的にはSNS投稿は集客に貢献しません。
でも、すぐ取り組みを中止するのは考えもの。
チラシや広告で集客できる顧客は、「今そのサービスが欲しい」という今すぐ客。
一方SNSの閲覧者は、「関心はあるけど今じゃなくても良い」という、そのうち客です。
今すぐ客は競合店もアプローチしているので、奪い合いになります。
一方、そのうち客の段階から関係性を作れていれば、その方がサービスを利用しようとしたとき、選んでもらえる可能性が高くなります。
集客効果を短期的な客数だけで判断していると、将来の種まきを怠ることになり、客数不足に悩むことになります。
効率が悪く思えても、将来の顧客になりうる人たち=そのうち客にもアプローチするようにしましょう。
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