7月24日25日に、柳川市の起業創業セミナーにて講師を務めさせていただきました。
コロナ禍中にも関わらず、多くの受講者が参加し、盛況となりました。
それは良いのですが、少し気になることがありました。

ここ１～2年、
「売上はどうでも良い」
「利益は少なくても良い」
という創業希望者さんが増えているのです。
売上よりも地域貢献、自分の利益よりも顧客や仲間の利益を優先する考え方です。

利己ではなく利他。
このように言うと、とても素晴らしいことのように見えます。
しかし、実態としては、経営が思うようにいかず、家族や友人、行政等に支えられて、何とか事業を続けているという方が少なくないのです。

これで良いのか、個人的には大変疑問です。
顧客や仲間には喜ばれても、そのために身近な人が犠牲になっていては事業とは言えません。
ですが起業しても売上や利益を求めたくないという方が増えているのです。

ライフワークとライスワークという言葉があります。
ライフワークとは、一生をかけて行う仕事のこと。
崇高な志に基づく素晴らしい仕事です。

一方ライスワークは食べていくための仕事。
生きるための仕事です。

ライスワークはダメ、ライフワークこそ素晴らしい！ではありません。
一生をかけるライフワークに取り組むためには、その仕事で食べていけなければ実現できないのです。
ライスワークがあってこそのライフワークです。

売上は少なくて良い。
利益を求めたくない。
それは努力をしない言い訳になっていないでしょうか？
利益を貰えるだけの仕事をしなければ、ライフワークにはなりません。
売上や利益を軽視しないようにしたいですね。

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