ニュースレターはヒトを売るツール
前回、ニュースレターの
改善に取り組んだのに、
全く反応が出なかった。
その原因は、ニュースレターの
本質を理解せずに
作っていたからでした。
こんにちは。
天心堂L&Cコンサルティングの梅崎です。
私が送っていたのは
関係性を作るニュースレターではなく
単なるチラシの束でした。
お客さんが読んでくれる
ニュースレターになったのは
あることをしたからでした。
さて、家業の薬屋立て直し物語。
「儲け下手社長の繁盛記」
今日は第14回です。
■ニュースレターの方向性に迷って迷走
ニュースレターを改善して、
売れるツールにしよう。
そう思って取り組んだのに、
全然反応が取れない。
読んだよ~!なんて言ってくれる
お客さんも全然いませんでした。
焦りましたね~。
とにかく色んな本を読み漁り、
文章の書き方を勉強しました。
文章の書き方や作り方が
悪いんだろうと思って。
たくさん情報を掲載すれば
どれかヒットするかもと思って、
1枚の紙に5つも6つも
情報を詰め込んだり。
結果、読みづらい
ニュースレターに
なってしまったり。
反応がない原因は
開封率が悪いからじゃないか?
そう思って
開封率を上げるために
景品を同封しようとしてみたり。
この提案はもちろん
コスト的に無理って、
兄に止められました。
健康情報以外の
新コーナーを色々と
始めたりもしました。
その中でひとつ、
お客さんから反応が返ってきた
情報があったんですよね。
それは「実のおすすめ」
っていうコーナー。
あ、私の下の名前は
「実」って言います。
私の行きつけの飲食店を
勝手に紹介するコーナーです。
一生懸命書いた健康情報や
商品紹介のチラシではなく、
「実のおすすめ」が
一番反応があった(笑)
と、ここで気づいたんです。
「ひょっとして、ヒトが
前面に出ている方が
お客さんは
読みたがるんじゃないの?」
■関係性を作る=ヒトを売る
コピーライティングなどの
「売れる文章術」の世界では
「何を書くか」や
「どう書くか」を大事にします。
でも、ニュースレターなどの
関係性作りのツールでは
「何を」や「どう」よりも
「誰が書いているか」が
大事だったんですよね。
そこにやっと気づいたんです。
つまりヒトを登場させないと
そもそも読む気にならないんです。
単なるお役立ち情報なら
ネットにいくらでもありますから。
ヒトが感じられない
ニュースレターは
読んでもらえない。
そこで私は、ニュースレターで
商品を売るのを一旦止めました。
まず先に「ヒトを売る」
ことにしたんです。
■読みたくなるニュースレターはヒト感がある
お客さんが読みたいのは
馴染の店から来た
馴染のスタッフが書いている
ニュースレターです。
だからまず、顔をバンバン
出すことにしました。
スタッフの集合写真、
一人一人のスナップ写真を
スマホで撮りまくりました。
当時、私は社内で
「撮影魔」
呼ばわりされてました(笑)
ニュースレターの一枚目は
スタッフの顔がズラッと並んだ
ページを作りました。
ただ顔を並べているだけだと
気持ち悪いですよね。
なのでスタッフ一人一人の
コメントをつけてみました。
コメントは月替わりです。
その月にちなんだコメントを
掲載しているんです。
例えば4月。
「4月といえばエイプリルフール。
今からウソつきます!」
なんて軽いテーマで(笑)
お客さんからしてみたら
手紙を開封したら
スタッフの顔が見えて、
笑えるコメントが書いてある。
思わず中身を読みたくなります。
実際、エイプリルフールネタは
大反響でした(笑)
そうそう、
スタッフの顔が並んでいる
表紙が見えるように
紙の封筒を止めました。
透明ビニールにしたんです。
透明だと中身が見えます。
郵便受けから手紙をだしたら
スタッフの顔が見えるんです。
ついつい開封したくなります。
他にも、スタッフを主役にした
コーナーをいくつも作りました。
スタッフが漢方の解説をする
コーナーもあれば、
私の趣味の温泉巡りのコーナー、
落語を紹介するコーナーなどなど。
それからスタッフに
インタビューする
コーナーも作りました。
軽い一言コメントだけでは
スタッフの魅力や頑張りを
伝えきれないからです。
インタビューの内容は
プライベートなことから
仕事の取組みまでさまざまです。
プライベートなことを知ると
相手に親しみを感じるんですよ。
言葉遣いも工夫しました。
「書き言葉」ではなく
「話し言葉」を使うようにしました。
時には方言をそのまま使います。
日本語を読むとき、
頭の中で音声として
再生されるんです。
話し言葉で書いてあるものを読むと
スタッフに話しかけられているような
印象を持ってもらえるんです。
こんな風に、ニュースレター全体に
スタッフの顔とコメントが
掲載されるようにしていきました。
すると、反応がググッと
返ってくるようになりました。
いつも読んでるよ!
あの記事面白かったね!
- ●さんって、意外と
楽しい人なんだね~!って。
お客さんからの反応が
増えるにしたがって、
客数も増えていきました。
成果を実感できたのは
改善を始めてから
半年近く経ってからです。
関係性が出来るまでは
時間がかかりますから。
でも、関係性が十分できた後は
商品を買ってくれる率も
上がっていきました。
その後、売れ行きは
どんどん上向いていきました。
他にもニュースレターで
改善したポイントがあるので
次回ご紹介します。
■繁盛店になるためのまとめ
1.ニュースレターはヒト感を出す
2.スタッフを大量に登場させる
3.顔が見えれば読みたくなる
あなたのお店が繁盛店になることを願っています。
いつでもご相談下さいね!
応援していますよ!
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