なぜ小売業の経営が苦しくなるのか
お客さんが少なくなった。
モノが売れなくなった。
そんなお声をしょっちゅう耳にします。
確かに、以前に比べると、リアル店舗型の小売業は売上を伸ばしにくくなり、経営が苦しくなっていますね。
なぜ、売上が伸びないのか。
なぜ、経営が苦しくなるのか
その理由はとてもシンプルです。
ライバルが増えたからです。
それも、生半可な増え方ではなく、激増しているからです。
昔は今と違って、街に大手の店はそんなになかったですよね。
競合するのは自分たちと同じくらいの小規模なお店ばかり。
価格も品ぞろえも十分対抗できるレベル。
それにネットショップだって多くありませんでした。
ライバルが少ないから、お客さん側に選択肢がない。
何か困ったり、欲しいものがあったら、お客さんのほうが店を探して来てくれたんですよね。
だから看板をだしたり、時々チラシをまいたり、ポスティングをするだけ良かった。
あとは店で待っていれば、お客さんが来てくれていました。
私もね、小学校に上がる前、父や母と早朝4時くらいから近所にポスティングをして回った記憶があります。
朝もやがかすむなか、両親とポスティングするのは、なんだか遠足みたいで楽しかった覚えがあります(笑)
それで十分、お客さんを呼べていたんですよね。
街にライバルが多くないから、お客さんには選択肢が少ない。
だからチラシで知ったお店に行くしかなかった。
でも今は時代が違います。
大手の店は増えるし、ネットショップも増えた。
代替品の商品も増えました。
家業の薬屋が売っている商品なんて、そりゃもう代替品だらけです。
同じようなサプリや漢方薬、滋養強壮剤が、そこら中で売られています。
家業の商品なんて、ほぼ全てAmazonで売られています。
つまり、昔のように選択肢が少ない状態では無いんです。
お客さんはどこで何を買っても良い。
まさに、買い手が強い「買い手市場」です。
たとえライバルが売っている商品の品質が悪かったとしても、どこで何を買うかを決めるのはお客さんです。
お客さんが来るのをただただ店で待っているだけでは、どんどん大手やネットに取られるばかり。
だから経営が苦しくなるんです。
その状態を解決する方法は、ただ一つしかありません。
発信することです。
あなたのお店にはどんな価値があるか。
あなたのお店に来ると、どんな良いことがあるか。
正しいやり方で情報発信するしかありません。
あなたのお店の価値を正しく発信し続ければ、必ず売り上げは上がります。
家業の薬屋は人口が3割減って、ライバルが激増しても、1年で売上を30%近く伸ばしました。
別のお店では、前年比165%の大幅アップでした。
売上が上がるだけじゃありません。
お客さんがあなたのお店の価値に気づけば、より良い毎日を過ごせるようになります。
我々小売店は、単にモノを売るだけのお店ではありません。
お客さんの悩みや好みをよく知っていて、お客さんに最適なものを提供できる地域密着型の小売店は、地域の宝です。
すぐにでもあなたのお店の価値を発信してくださいね!
■繁盛店になるためのまとめ
1.小売業が苦しいのはライバルが増えたから
2.店で待っていては顧客が減る一方
3.正しい情報発信で価値を伝えよう
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