2021-12-05
こんな部下を大切に出来ますか?
中国の故事成語に
「道に従いて君に従わず」
という言葉があります。
荀子という思想家の言葉で、君主(トップ)に従うことよりも、理念など、正しい道を優先することが大事である、という意味です。
私はこの言葉を大切にしています。
経営トップの言うことに無条件に従うことは、常に会社に良い結果をもたらすわけではないからです。
私自身、2つの事業の経営に携わっていますから、よく分かります。
経営者だからと言って常に正しい判断ができるわけではありません。
そうありたいと思いますが、難しいものです。
迷いや情報不足、理解不足、勘違い、感情的に受け入れられないなどの理由で、誤った判断をします。
このように、経営トップも判断を誤ることはあります。
そんな時、誤った判断に唯々諾々と従う部下は組織を滅ぼします。
古代中国では「四臣」と言って、君主に諫言を呈する臣下がいるとされています。
一つは諫臣。
苦言を呈して、聞かれなければ国を去る臣下です。
2つ目は争臣。
苦言を呈して、聞かれなければ死ぬ覚悟の臣下。
3つ目は輔臣。
役人を率い、過ちを犯す君主を変えようとする臣。
4つ目は弼(ひつ)臣。
時には君主の主権を奪ってでも、誤りを正す臣です。
どれも君主に背く臣下ですが、そのおかげで誤りが正され、国を保つことができます。
あなたはこんな部下を大切にすることができますか?
理念に反するような判断をしてしまった時、「理念に反するのではないですか?」と言ってくれる部下はいますか?
理念を共に語れる部下を大切にしたいですね。
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