不況を乗り切った企業がしなかったこと

コロナの影響がずいぶん長く続いていますね。
私も中小企業診断士として、事業者さんの支援をずっと続けています。
苦しい経営状態が続いている事業者さんがたくさんいます。
景気が悪くなると真っ先に削られる予算は広告宣伝費です。
出来るだけコストを下げ、守りに入りたい気持ちはよく分かります。
しかし、こんな調査があるのです。
広告の父と呼ばれるデヴィッド・オグルヴィは過去6回の不況を調査しました。
不況時でも広告予算を減らさなかった企業は、予算削減した企業に比べ、利益が大幅に増加したというのです。
広告というのは顧客との接点。
顧客とのコミュニケーションの一形態です。
広告を止めることで接点が減れば、関係性が希薄になったり、忘れられたりします。
挽回するのは相当な時間と予算が必要になります。
顧客との関係性はビジネスにおいて非常に重要な要素です。
消費者の頭の中から企業の存在が消えてしまえば、どんなに良い商品・サービスを提供していても、消費者に選ばれることもなくなってしまうのです。
先が見えない時代だから、広告宣伝の予算を削りたいという気持ちも分かります。
しかし広告の予算を削るということは、すなわち顧客との関係性を希薄にするリスクがあるのです。
不況だからこそしっかり経営計画を立て、広告予算を確保するとともに、KPIを設定し、効果的な広告宣伝をすべきです。
そうすれば、不況を脱したときに利益が増えることになるかもしれませんよ。
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