2021-11-08
蟻の一穴
人の問題やマーケティングの問題、政治や社会変化の問題など、ビジネスで起こる問題は色々ありますね。
その中で、気にはなっているけど、放置してしまっている問題はありませんか?
「千丈の堤も螻蟻の穴を持って潰ゆ」という言葉があります。
螻はロウと読みます。
オケラのことです。
巨大な大堤防でも、オケラやアリのような小さな虫があけたほんのちょっとした穴から崩れるという意味です。
同じような言葉はたくさんあります。
例えば「百尺の室は突隙(とつげき)の烟(けむり)をもって焚(や)く」という言葉は、大きな屋敷も小さなかまどからの失火で焼けてしまうという意味です。
どんな災厄や不祥事も小さなことから始まるのです。
ですから、気になっているけど放置しているような問題があれば、そこからビジネスが崩壊してしまうかもしれません。
実際、私はそんな経験をしました。
薬局の店長時代、従業員がギスギスして店内の空気が悪くなっていたことがありました。
気にはしていましたが、忙しかったこともあって、明確な手を打ちませんでした。
しかし店内の雰囲気は悪化の一途をたどり・・・
ついにはベテラン社員1名を除いて、全員が退職してしまいました。
当然、店は急に経営危機に陥りました。
雰囲気の悪化に気づいたときに、もっと早くに手を打っていれば、危機に陥ることもなかったかもしれません。
どんな問題も、最初は小さな予兆があります。
その段階で気づき、手を打っていれば、災いを防ぐことができます。
もし今、気になっているけど手を付けていない問題があれば、すぐ解決のために動き出しましょう。
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