2021-11-07
積善の家には必ず余慶あり
「積善の家には必ず余慶あり」という言葉をお聞きになったことはありますか?
善行を積み重ねた家系には、子々孫々まで良いことがあり、悪事を重ねた家系は必ず災厄に見舞われる、という意味です。
この言葉は、単に良いことも悪いことも因果応報だということを言っているわけではありません。
奇跡的な良いことも、思ってもみなかった災いも、それまで積み重ねてきた行為が影響しているという意味です。
つまり、やってきたことの積み重ねが、後々まで影響を及ぼすので、注意しなければならないという警句なのです。
逆に言えば、善行を施したからと言って、すぐに報われるものではない。
でも後々役に立つ、ということでしょう。
ビジネスをしているとどうしても費用対効果や投資対効果を気にします。
私たちは、努力に対して、すぐに成果を手に出来なければ意味がないと考えがちです。
しかし、本当にそれで良いのでしょうか?
一足飛びに成長したり、急激に大きくなるものは、同じ勢いで衰退します。
すぐに成果は手に出来なくても、コツコツと改善を繰り返し、仕組みを作り上げてきたビジネスは、簡単に崩壊しません。
どうすればもっとお客さんの役に立てるのか。
どうすればもっと従業員が働きやすくなるのか。
どうすればもっとミスを減らせるのか。
どうすればもっと生産性が上がるのか。
仮説を立て、実行し、検証し、改善する。
コツコツ、コツコツと積み上げていくことが、10年、20年、30年と生き残るビジネスになるだと思います。
積善の家には必ず余慶あり。
忘れないでいたいですね。
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