2021-07-20
右腕不足に悩んでいる経営者の共通点
経営者が遭遇する課題には一定の傾向があります。
最初は売上不足。
次は資金不足。
そして最後は人材不足です。
特に自分の代わりになる右腕がいないという悩みを抱える経営者は、とても多いものです。
かくいう私も、調剤薬局の店長をしていた際、右腕不足に悩みました。
私は薬剤師ではないので、右腕になる管理薬剤師がいなければ円滑な薬局運営は出来ません。
しかし頼れる右腕が育たないのです。
しかも当時、私は数年以内に薬局経営の前線を離れ、コンサルタント業を始めることを決めていました。
ですから私がいなくても店が円滑に運営できる、右腕となる管理者が必要でした。
その時は社内にいる人材の中からなんとなく管理薬剤師を決め、育てようとしていましたが、うまく行きませんでした。
本人の希望や資質、理念への共感等を無視して役職だけつけても、機能するはずがなかったのです。
そこで、私は経営計画を見つめ直しました。
右腕に相応しい人材は、どんな資質や能力を持つ人材が必要なのか。
また、そのような人材が働きたくなる職場はどんな職場か。
どうすれば当社の価値を伝えられるか。
右腕に相応しい人材像を明確に描くとともに、その人材に報いるために何が出来るかを考えたのです。
その結果、私よりもよほど円滑に店を運営してくれる管理薬剤師に巡り合うことができました。
右腕がいないと悩む経営者の共通点は、どんな人物が必要なのか、その人に何を提供できるかを検討しつくしていないことが多いようです。
経営計画を見つめ直し、上記の点を考えることが右腕育成の出発点です。
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