2021-09-16
代替できないビジネス
経営環境分析の有名なフレームワークに5フォース分析(5つの力分析)と言うものがあります。
自社のビジネスの状況や収益構造を明らかにし、利益に影響を与える要因を分析するものです。
5つの力の一つに「代替品の脅威」というものがあります。
自社が提供している商品・サービスの代わりになるものが世に出てくると、自社の顧客が奪われます。
その可能性を考えるのが代替品の脅威です。
代替品と言うと、例えば万年筆がボールペンにとってかわられたり、雑誌がスマホのアプリに置き換えられたり、というのがあげられますね。
このように、顧客のニーズを満たす別の商品の登場は大きな脅威です。
さて、代替品というと競合が生み出す新たな商品だけではありません。
AIの進化も、我々の仕事を奪う代替品になり得ます。
「10年後に無くなる職業」について、ひところたくさん取りざたされました。
10年後に食える仕事、食えない仕事という本では、AIに代替されにくい5つの仕事が紹介されています。
創造的な仕事、感情労働、信用をベースにした仕事、機械化が難しい手先を使う仕事、フィジカルワークです。
逆にデジタル化がしやすかったり、AIによる分析がしやすい仕事、機械化しやすい仕事は不利になります。
もし今のビジネスが、AIが得意とする仕事なら、今のうちからビジネスの在り方を変える必要があります。
AIが苦手とする領域のビジネスに転換するか、感情労働のような要素を今のビジネスに付加するか。
自分のビジネスがAIに代替されないかを検証し、長期的にビジネスが続けられる体制を整えたいですね。
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