2021-11-04
ノウハウを蓄積していますか?
失敗から学ぶことは本当に得るものが多いですね。
「成長する」というのは、数多くの失敗を経験し、そこから学びを得て次に生かすことに他なりません。
学びを得たり次に生かせないことが本当の失敗なのでしょう。
「ベンチャー企業の経営危機データベース」は、そんな学びに満ちています。
なかでも、今回ご紹介する事例は、新しい挑戦を考えている全ての起業に役立つ事例だと思います。
今回の企業は、特殊金型を製造する会社です。
金型は完全な成熟市場で、価格下げ圧力の強い業界です。
その中で従来にない技術を導入し、様々な金型の受注を受けている企業です。
今までにない技術を活かした金型ですから、参考に出来る前例はありません。
受注を受けるごとに、手探りで完成させることになります。
想定外の事態や、顧客ニーズと同社の技術のギャップなどの問題も山積でした。
その結果、技術的に不可能な領域の受注まで受けてしまい、大変な苦労をすることになりました。
同社はその経験を活かし、営業先を絞り込むとともに、顧客ニーズとのギャップを丁寧に検証し、ノウハウを蓄積しました。
新しい事業や商品の開発・販売をする場合、どのようなリスクや問題が起こるかは未知数です。
事前に出来るだけの想定はしておくとしても限りがあります。
あとは致命傷を避けつつ、失敗から学ぶしかありません。
リスクやトラブルに見舞われたとき、丁寧に対応していくだけでなく、情報を管理したり周知徹底をする、どんな問題にどう対応をしたか記録するなどして、ノウハウを蓄積しましょう。
それが企業の財産になっていきます。
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