昔読んだ本だったか、映画だったかに、こんな印象的な一節がありました。

「催眠術で人を操れるか？」という問いに対し、「催眠状態でも、本人が望んでいない行動をとらせることは出来ない」と答えた内容です。

催眠術についての真偽は分かりません。
が、「その人が望んでいない行動をとらせることは出来ない」というのは、当たっていると感じます。
人は本人が「やりたい！」と思ったことしかできないものだと思います。

逆に、心からやりたい！と思ったことについては、いきがいややりがいを感じ、どんな困難にもめげずに取り組むことができます。
成功者の話を見聞きすると、成功した人は心から望んだことに取り組んでいます。

孔子の言葉に、「これを知るものは、これを好むものに如かず。これを好むものは、これを楽しむものに如かず。」という言葉があります。
楽しむ、つまり心から欲して行動している人が最も良いというわけです。

ビジネスをしていると、時々目的を見失うことがあります。
環境の変化が速い現代。
ピンチもチャンスもめまぐるしく訪れます。
それらに心を奪われ、「やりたいこと」とではない仕事に一生懸命になることがあります。

その結果、過度にストレスを感じたり、思い悩むこともあります。

そうならないようにするためには、経営者として心からやりたいことを明文化し、折に触れて読み返すことが効果的です。

つまり、経営理念を作ることです。

理念に善し悪しも格好良い、格好悪いもありません。
自分が心から望んでいることを言葉にすれば良いのだと思います。

望んでいることを明文化しましょう。
心からビジネスを楽しんでいる経営者は魅力的です。

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