2021-04-30
ちゃんと経営計画書を活かしてますか?
先日、公的な支援機関で創業支援に携わっている方とお話しする機会がありました。
その方の業務は創業後のフォローアップ調査。
創業後数年間にわたり、現状を確認する仕事です。
その方の話では、創業をしても、数年後にはほんのわずかしか営業を続けられていないのだそうです。
個人事業主は連絡がつかなくなり、法人は休眠状態になることが少なくないとのことでした。
確かに、創業後の企業の生存率は高くないことが知られています。
5年間事業を続けられる企業は、たった4割しかいないのです。
なぜ、それほど生存率が低いのでしょうか。
資金調達に失敗した。
顧客のニーズを見誤った。
どんぶり勘定でお金が足りなくなった、など様々な理由が考えられます。
そして私はもう一つ、経営計画書を活用できていない点も挙げられると思います。
私自身、創業補助金のフォローアップ評価の仕事をしたことがあります。
しかし、多くの創業者さんは、計画と現状の差異を分析したり、経営課題を把握して改善に取り組むといったことをしていませんでした。
経営計画は、ただのお題目として作るものではありません。
また、補助金を得るための手段でもありません。
計画上の理想の状態と、現実のギャップを分析し、ギャップの原因や課題を分析するためのツールです。
毎年きちんと経営計画を作り、定期的にギャップを確認して行動を修正している経営者さんは、しっかりビジネスを生存させています。
成り行き任せのビジネスではなく、計画的なビジネスを行ってくださいね!
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