英雄の悲しい末路の原因は

私は歴史小説が好きで、特に宮城谷昌光さんが描く古代中国を舞台にした歴史小説を好んで読んでいます。
様々な英雄たちが織り成す物語は刺激的で、しかも生き方やビジネスに役立つ示唆に富んでいます。
さて、戦国時代の趙の国に武霊王という王様がいました。
この王は革新の気風に富み、様々な改革を断行して、趙を大強国に導いた人です。
キングダムに出てくるような名将に勝るとも劣らない戦上手でもあります。
しかし、その晩年はとても悲しいものでした。
実の子同士が後継を争って、負けた長男を館に避難させてあげました。
ところが自身の館にも攻撃の手が伸びたため、長男を処刑して遺体を館の外に放り出します。
ですが、長男に勝った次男側は、武霊王の報復を恐れ、遠巻きに館を囲んで方位を続けます。
外からの救援もなく、食べるものもなくなってしまった武霊王は、館の中で一人、孤独に餓死してしまうのです。
武霊王がこのような悲しい末路をたどった理由は、後継者に迷い続けたことです。
もともと後継者として指名されていたのは長男でした。
しかし、後に次男を後継者に指名し、長男は遠い国に配置換えをします。
ところが、後になって後継者である次男に対して反乱を起こした長男をかばうなど、迷走しました。
自らの意思を明確に示さず、決定したことを翻し、その意図も説明しなかったために、晩節を汚すことになったのです。
組織が向かう方向を明示する。
決めるべき時にしっかりと決める。
決めたことを守る。
決定を変更するときは、理解を得られるように説明する。
これをしなければ、武霊王のように身を滅ぼすことになりかねません。
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