2021-10-27
多額負債の泥沼から復活できた理由
このところ、「失敗」から学びたいという方が増えています。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という野村克也監督の言葉通り、成功例は「時の運」の要素も強く、再現性がないこともしばしばです。
それに対し、失敗事例はリアルです。
リアルな事例から学びたいという方が多いのも頷ける話です。
さて、「ベンチャー企業の経営危機データベース」という資料をご存じでしょうか?
一昔前に経産省が発表した事例集で、企業の様々な失敗とその原因を紹介したサイトです。
現在は「国立国会図書館 インターネット資料収集保存事業」で内容を確認することができます。
本当に学びが多い資料です。
例えば一つ目の事例は、中古パソコンとサポートデスク事業で急成長した企業。
設立後いきなり4億円近い売り上げとなり、上場を視野に事業拡大に取り組みました。
そうなると、当初の事業計画は放置。
計画の見直しもせず、事業を進めてしまいました。
しかし3年目以降は売り上げが伸び悩み・・・
焦りから新規事業に手を出すものの不採算となり、多額の負債を抱えることに。
その後この企業は復活を遂げ、年商120億円に達しました。
復活の要因は外部からの助言。
新規事業は試行錯誤の連続。
その時々で最善と思われる計画を立て、結果を分析して次に生かすことを続けたのです。
まさにPDCAで、打開策を見出し、成長につなげたのです。
「結果」を一足飛びに求めると、思わぬ落とし穴に落ちることがあります。
結果の分析と、状況に合わせた計画の見直しこそ、確実な成長法なのですね。
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