2021-10-12
受刑者の救済が必要だと納得した理由
『ケーキの切れない非行少年たち』という本があります。
医療少年院に勤務していた児童精神科医の方が書かれた書籍です。
医療少年院の存在は知っていましたが、内情は全く知らないため、興味深いテーマでした。
驚いたのは凶悪犯罪を起こした子どもは、罪を反省できない、ということです。
そのような子は軽度の知的障害があり、罪を認識し、向き合う力がない。
丸いケーキを3等分する学力もない子もいるというのですね。
書籍では、子供の14%ほどに軽度の知的障害があること、軽度の知的障害や境界型の子供たちが罪を犯すまでに、どのように追い詰められていくのかなどが描かれていました。
それらの子供には支援が必要であることも訴えられていました。
「確かにねぇ」と思いつつ読み進むと、こんな一説が飛び込んできました。
刑務所の受刑者を一人養う年間コストは、300万円もかかるというのです。
もし受刑者が一人減れば、そのコストは下がります。
さらに税金を納めるので、収入は増えます。
被害者も減り、被害による損失も減ります。
障害を持つ子供を支援で、数千億円の損失が回避できるというのです。
ここまで具体的な数字を示されると、非常に説得力がでますね。
受刑者をゼロに出来なくても、減らすだけでも大きな効果がありそうです。
このように、主張に数字がついてくるとイメージしやすく、納得性が高まります。
数字は話を分かりやすくするだけでなく、説得力を持たせるのに大いに役立ちます。
企業経営においても、「話」だけでなく、数字も交えて伝えることで、より説得性が増します。
数字の力をうまく使いましょう。
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