2021-05-22
一歩踏み込むことで新市場を開拓した事例
【業態転換事例シリーズ】
コロナ禍を乗り切るための、新事業展開や業態転換のヒントになる事例を、「2021年中小企業白書」からご紹介。
成功のための気付きをシェアいたします。
【基本情報】
【社名】
山本製作所有限会社
【業種】
金属製品製造業
【規模】
従業員6名
資本金3000万円
【従来の状況】
従来は住宅関連や自動車関連など、手広く製品製造を行い、下請け体質からの脱却を図っていた同社。
しかしコロナの影響で取引先の需要が低迷。受注が減少していました。
【取り組み】
取り組んだのは新製品の開発。
対象顧客も、BtoBからBtoCに変更。
マスク需要の高まりとともに新たに発生した「使用中のマスクを一時保管したい」というニーズに着目した商品を開発して売り出しました。
【取り組みの結果】
自社で解説したECサイトを活用し、8000個も売り上げる盛況となりました。
さらに消費者とのコミュニケーションの中から、卓上マスク置きも開発。
新たに販売するなど、事業は好調です。
【成功のポイント】
自社の製造力を活かしながら、ターゲットを変更し、新たな需要に対応した、多角化戦略のお手本のような事例ですね。
また、社長が元臨床看護師だったことから、看護師の困りごとを考え、解決策を商品化したところも強みを活かしたと言えそうです。
【成功のポイント2】
コロナ=マスク需要、というのは誰でも思いつきます。実際多くの方がマスク製造に乗り出しました。
しかし、そこからさらに一歩踏み込んで需要を考えたところに差別化の源泉があります。
自社ならではの価値が作れないか、踏み込んで考えたいですね。
コメントを残す