2021-05-23
2つの需要に対応し事業転換に成功した事例
【業態転換事例シリーズ】
コロナ禍を乗り切るための、新事業展開や業態転換のヒントになる事例を、「2021年中小企業白書」からご紹介。
成功のための気付きをシェアいたします。
【基本情報】
【社名】
有限会社砂原石材
【業種】
骨材・石工品等製造業
【規模】
従業員9名
資本金500万円
【従来の状況】
本業は墓石の製造ですが、従来より飲食店向けに焼き肉用調理器具「飛騨溶岩プレート」の開発・販売を行うなど、積極的な多角化を行っていました。
しかしコロナで売上が減少。
そこで新たな取り組みをスタートしました。
【取り組み】
飲食店向けに販売していた焼き肉用調理器具を、家庭向け製品として新たに開発。
全ての製品を従業員が1人で加工できるように教育を実施し、素早く注文に対応できる体制を構築。
自社サイトのほか、楽天市場等でも販売を行いました。
【取り組みの結果】
2020年5月には月間600枚を販売。
丁寧な対応が評価され、月間優良店舗にも選出されるなど、大きな成果に繋がっています。
【成功のポイント】
自社の強みを活かして、コロナで発生した新たな需要に対応する見事な多角化です。
コロナでは飲食店需要が減少したものの、在宅時間を楽しむ巣ごもり需要が生まれました。
従来からの積極的な事業展開姿勢が、新たな需要を取り込んだのですね。
【成功のポイント2】
スピード対応は以前から強いニーズがありました。
ITの進展とともにスピード対応はますます重視されています。
同社は新製品を開発するだけでなく、既存ニーズに対応する体制構築に取り組んだことが成功の要因だと推察できます。
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