2021-08-10
実現可能性が低い計画の落とし穴
実現可能性が低い経営計画を作ってしまうと、多くのデメリットがあります。
補助金の採択率が下がるだけではありません。実際の経営にも様々な実害が出てきてしまいます。
一番の弊害は、従業員のやる気を大きくそいでしまうことです。
実現できそうもない、突飛な考えを伝えられると、普通の人は不安を感じたり反発したりします。
要するに、単なる無茶ぶりに思えるのです。
無茶ぶりをされて困った経験は誰にでもあると思います。
中には無茶ぶりに燃える人もいますが、世の中の大半は無茶ぶりされると嫌気がさし、やる気を失います。
これは実現可能性が低い計画の弊害の一つです。
実現可能性が低い計画を従業員に示し続けると、従業員からの信頼は薄れる一方になります。
会社への忠誠心が下がり、努力しようという意欲も失います。
従業員がやる気を失えば、事業は成長しなくなります。
また、実現可能性が低い計画を無理に実行しようとすると、リスクが跳ね上がります。
会社の体力以上の過大投資をすることになったり、従業員に過度の負担を強いることになり、経営そのものにダメージが出ます。
このように、実現できない計画を立てることには問題があります。
計画を立てるときには、「実現できそうか」について検討しなければなりません。
これは大きな目標や夢を持ってはダメということではありません。
大きな夢や目標を持つことは良いことです。
夢や目標が大きければ大きいほど、ビジネスは際限なく成長することができるからです。
大きな夢や目標の実現方法を、十分検討していない場合が問題なのです。
前後の記事
次記事
実現可能性の高い計画とは
コメントを残す