2021-06-15
商品じゃない!顧客は体験を買っている。
「商品に惚れてはいけない。」
これは我々商売人は常々心にとめておかなければいけない言葉だと思っています。
なぜなら、自ら売っている商品がどれだけ素晴らしくても、意味がないからです。
というのも、顧客が欲しがっているものは、商品やサービスそのものではありません。
商品やサービスを使うことで得られる「変化」や「体験」が欲しくて商品を買うのです。
売り手はついついこのことを忘れがちです。
このことを踏まえ、「体験」そのものの価値を高めることで、他との差別化を図り、事業を伸ばす戦略を採っている企業はたくさんあります。
例えばあの有名コーヒーショップがそうです。
スターバックスといえば店内の居心地の良さが特徴です。
Wi-Fi環境が整備され、心地よくくつろげる環境、快適なテーブルや椅子を用意し、店内で過ごす体験そのものの価値で顧客を集めています。
書店でも、体験価値を中心に訴求しているお店が増えました。
店内に喫茶店があり、コーヒーを飲みながら本選びを楽しめるお店も少なくありません。
また、様々なイベントを開催して、買い物体験の価値を高めています。
実は、私が経営に参画している漢方薬店も、体験に価値を置いています。
薬はどこでも買えます。
が、信頼できる相談相手に、時間を気にせずゆっくり相談できるという体験価値は、近隣では当社独自のものです。
あなたがもし商品を売ることだけに専念しているなら、それは商品に惚れている状態かもしれません。
商品ではなく、商品を通して得られる体験。または買い物を通じて得られる体験価値を高められませんか?
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