2021-03-12
医療卸から医療サービスへの業態転換事例
◆業態転換事例シリーズ
コロナ禍を乗り切るための、新事業展開や業態転換のヒントになる事例を、「中小企業白書」からご紹介。
成功のための気付きをシェアいたします。
今回の出典は中小企業白書2013です。
◆基本情報
【社名】株式会社三勢
【業種】医療卸
【規模】従業員5名 資本金3000万円
医療機関向けに、車いすやレントゲン機器を取り扱う医療卸の会社です。
◆従来の状況
社長が入社した当時、医療卸は「中抜き」の影響を受け、売上が落ちていました。
そんな時、前職でITコンサルタントをしていた社長がITを活用して病院経営の改善が出来ることに気づきます。
◆取り組み
小さな病院では、CTやMRIの画像分析について専門的知識を持つ読影医がいないため、小さな病院と読影医をつなぎ、分析を委託するシステムを構築しました。
◆取り組みの結果
その結果、医療サービスが主力事業に成長。
斜陽だった卸売り事業からは撤退しました。
売上は4割減少したものの営業利益は増加、堅調な経営を維持できています。
◆成功のポイント
この新事業展開は、既存顧客に新サービスを売る、新商品開発戦略です。
既存顧客が対象のため、販路開拓しやすく、成功確率が高かったのですね。
◆成功のポイント2
また、前職がITコンサルタントだった社長の知識を活かし、競合より安価なシステムを構築できたことも勝因です。
顧客、競合、自社を分析する3C分析が活きている事例です!
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