補完財という言葉をお聞きになったことはありますか？
パンとジャム、ゲーム機とゲームソフトのように、お互いに補い合うことで消費者のニーズを満たすような商品・サービスを指す言葉です。

「ワンペア」というとよりイメージしやすいかもしれませんね。
プリンタとインクは、それぞれ単独では用をなしません。
が、二つ合わせて使うことで、印刷やコピーなど、消費者の需要を満たすことができます。

このように、補完財は2つで1つの価値を提供するものと言えますが、中には補完財があることで、従来にはない価値を提供できるようになる場合があります。
例えば、アメリカの映画館ではこんな成功例があります。

ハーキンス・シアターという映画館チェーンでは、保育サービスを提供しています。
訓練を受けたスタッフが、親が映画を見ている間、子供の面倒を見てもらえるのです。
これなら親も安心して映画が楽しめますね。

利益を増やすには価値を高めることが大切です。

価値を高める方法は、商品サービスそのものの価値を高める以外にも、補完財を活用することで全体の付加価値を高める方法もあります。

そういえば、近所に大繁盛している歯科医院があります。
そこも治療をしている間、小さな子供の相手をしていてくれるんです。
ですから小さな子供がいる親や、孫のお守をしている祖父母の受診が絶えないようです。

あなたのビジネスでも商品・サービスの価値を高めてくれる補完財はありませんか？
顧客の購買行動や購買プロセスの中で、さらに顧客を喜ばせる補完財が見つかれば、あなたの商品の価値はますます高まります。

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