2021-10-24
その商品はライフスタイルを変えられるか?
最近、失敗に関する書籍がたくさん出ていますね。
失敗図鑑や倒産図鑑、それに失敗を語ろう、という本も出版されています。
失敗から学べることは、場合によっては成功から学べることよりも多いですからね。
失敗を語ろうという書籍には、こんなことが書いてあります。
「あったら良いな、ではなく、なくてはならない、になる必要がある。」
確かにその通りだと思います。
もう20年近く前のことですが、経済同友会の会合にお邪魔したことがあります。
その時は九州で有名な菓子店の石村萬盛堂の社長さんが講演してました。
石村萬盛堂といえば、ホワイトデーを作ったことで有名です。
石村萬盛堂によると、当時の社長さんがお菓子作りのヒントを探していたとき、
「バレンタインデーのお返しがないのは不公平。」
という意見を見て、ホワイトデーの前身となるマシュマロデーを思いついたそうです。
早速イベントを企画しデパートで催事を開催したそうですが、大コケ。
最初の数年は全く受け入れられなかったというお話でした。
しかし粘り強く訴求し続けたことで、徐々にホワイトデーが広がり、定着したそうです。
講演された社長さんは、商品がヒットする秘訣は、その商品が顧客のライフスタイルを変えられるかどうかだとお話になっていました。
確かに、今やホワイトデーは私たちの生活に深く根付き、欠かせないものになっています。
冒頭でご紹介した「あったら良いなではなく、なくてはならない、になる」というのも同じ。
顧客にとって欠かせない、それがない生活は考えられないという商品・サービスを提供できているか、自省したいですね。
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