私は仕事柄、福岡県各地の商工会や商工会議所などの支援機関さんと接点があります。

どの支援機関さんも、コロナ対策の支援などでとても多忙な状態が続いています。

様々なコロナ対策がありますが、補助金申請のサポートも支援機関さんの重要な役割です。
が、最近このような話をよく聞きます。
「事業者さんが計画作成を丸投げしてくるので困っている」というお話です。

耳を疑うような話です。
そもそも経営計画は、自社の理想の将来像を定め、その理想像を実現する方法を具体化したものです。
他人が考え、作れるようなものではないはずです。
しかし、それを丸投げするというのです。

もちろん、支援機関の方たちは、事業者の考えを引き出し、一緒に検討し、補助金申請できるようサポートしています。
しかし、代行業者の中には、事業実態に関わらず、計画内容を勝手に書き上げるところもあるようです。

このような他人任せの計画がうまく行くはずがありません。
自分で考えた計画ではないから、自社の理想像や課題を踏まえたものではありません。
他人が勝手に考えた計画では、実行するにも身が入りません。

人間はどこまでも楽をしたいという欲求があります。
ですが、経営計画は事業の基礎を作る重要な要素です。
自ら知恵を絞り、脳に汗をかくような気持ちで真剣に考えた計画でなければ意味がないのです。

経営計画は経営者が自ら考えなければ、どんどん甘くなります。
自ら考え抜いた経営計画であれば、自信をもって事業に取り組むことができます。
ちょっとしたことで諦めることなく、粘り強く実行できます。

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