2021-05-19
顧客内シェアを高める商店街の取り組み事例
コロナ禍を乗り切るための、新事業展開や業態転換のヒントになる事例を、「2021年中小企業白書」からご紹介。
成功のための気付きをシェアいたします。
【組織名】
奉還町商店街振興組合
【業種】
商店街
【従来の状況】
従来は、全国各地の商店街と同じく、若手組合員がイベントを行って活性化を図ってきたそうです。
ところがコロナの影響でそのような取り組みが出来なくなり、来街者が減少。緊急事態宣言解除後も客足が戻らない状態でした。
【取り組み】
売上の維持のため、来街者の回遊性=商店街の様々なお店に行く確率を高めることを主目的とした取り組みを実施。
具体的には参加店のレシートを他店に持参すると特典が受けられるようにし、商店街内の様々なお店に行く仕掛けを作りました。
【取り組みの結果】
各店舗の売上は10%前後増加。
お客さんも、「今まで知らなかった魅力的なお店を知ることができた」と好評だとか。
店主同士のつながり、顧客とのつながりが強くなったとの効果もあり、将来的にも効果が続きそうです。
【成功のポイント】
回遊性を高めることに着目したところに学びがあります。
スーパー等でも、滞在時間が長いほど売上が増えます。
商店街を一つのお店と見立て、滞在時間を長くするとともに、特典で様々な売り場を訪れてもらおうという取り組みは面白いですね!
【成功のポイント2】
見事な市場浸透戦略、なかでも顧客内シェアを高める戦略です。
よそで買ってるものをウチで買って!という取り組みですね。
顧客の消費そのものを増やすのは難しくても、消費するお店を変えるのは可能。
個店の販促にも応用できる考え方です。
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