経営が手遅れになる前にすべきこと
告白します。
私は数学が大の苦手です。
高校時代は赤点取りまくり。
200点満点の実力テストでは
8点って記録を叩き出しました。
先生に「これはヒドイ」って
赤ペンで書かれてました(笑)
数学は私の一番の「弱み」・・・。
こんにちは。
天心堂L&Cコンサルティングの梅崎です。
人には強みも弱みもあります。
成果を出すためには
弱みに注目するより、
強みを伸ばすことが大切。
でも、致命的な弱みは
改善しないといけません。
例えば受験。
あまりに弱みがヒドイと
足きりされてしまうからです。
実際、私、公立大学は
受験すらしませんでした(笑)
ビジネスも同じ。
致命的な弱みは改善しないと
「足きり」されてしまうかも。
■強み、弱みを探す4つの視点
あなたのビジネスの弱みは何?
こう聞かれると、多くの方が
どんどん出るんですよね。
強みはあんまり出ないんですが。
家業の薬屋の立て直しの時も
弱みはわんさか出てきました。
強みや弱みを考える時は
ヒト、モノ、カネ、情報の
4つの視点で考えると、
やりやすいんですよ!
家業の場合、弱みだらけでした。
◆人の面。
人手は足りてません。
社長と半日勤務のパートさんだけ。
特別なスキルや資格もなし。
◆モノの面。
取扱商品は既製品。
ネットでも買えるし、
類似品もいっぱいある。
特別な設備もないし、店も狭い。
◆資金の面。
零細企業ですから、
大企業みたいな資金
あるわけない(笑)
むしろ、経営改善に取り組んだ時は
債務超過の状態でした。
借金は多いけどお金は無い。
◆情報(スキル・ノウハウ)の面。
マーケティングの仕組みが
全然出来上がって
いませんでした。
それと経営陣が会社の経営状態を
全然把握していませんでした。
儲かってるかどうかを見るのは
年に2回だけ。
9月の半期決算と3月の決算だけ。
借金の額も知らないし。
まぁ、金融機関ではなく、
創業会長が会社に貸し付けている
お金なので督促は無いんですが。
2店舗あるけど、店舗ごとの
会計も分けていませんでした。
つまり、どこがどれくらい儲かって
どこが損を生んでいるのか分からない。
ざっと書いただけでも
これくらい弱みがありました。
当時書き出した弱みは
もっとたくさんあったんですけどね。
■改善すべき弱みをあぶりだす
弱みがいっぱいあると
どれも改善しないと
いけないような気がするんです。
でも、小さな会社やお店の場合
人も金も限られています。
どれもこれもは出来ない。
だからまず、改善すべき
弱みだけあぶりだしました。
じゃないと手が回らないから。
そもそも弱みって、
主観的なもんなんですよね。
見方を変えれば弱みも強み。
別視点で弱みを見直すと
弱みじゃ無いものも多い。
例えば人手が少ない点。
お客さんは社長やスタッフの
人柄を愛して来店してくれている。
お客さんと濃密な関係を作れる
少数精鋭のお店である、
と考えられるんです。
人柄や関係性で集客しているので
商品力が弱いのはそれほど問題ない。
もちろん商品力があるほうが良い。
でも今すぐじゃなくて良い。
店が狭いのは、お客さんとの
距離感が近くなって良い。
こんな風に考えれば
弱みの数はぐっと減ります。
それでも残った弱みの中から
どうしても改善すべきものが
無いかをチェックしました。
ありました。
マーケティングの仕組みが
全然できていないこと。
それともう一つ。
会社の数字を把握してないこと。
これはさすがにマズい。
特に店舗毎の利益が分からない
どんぶり勘定になってるのが
致命的にマズい。
■致命的な弱みから逃げない
会社やお店にとって
一番大切にしなきゃいけないのは
長く続くことです。
どんなに良い商品を売ってても
店が無くなったら意味がない。
お客さんだって困るし、
スタッフも食いっぱぐれます。
もちろん経営者も食えない。
店や会社を存続させるには
利益が絶対に必要。
なのに利益のことを知らない、
どのくらい売上が必要な
分からないってのは大問題です。
数字は怖いです。
経営の状態をハッキリと
見せつけてくるから。
私も家業の数字を見るのが
本当に怖かったんです。
病気の診断書を見るような気分。
まして親兄弟がやってる店です。
店舗別の収支を明らかにすると
「儲かってないじゃん!」と
突き付けることになる。
すごく勇気がいりました。
それが嫌だから、父は
あえてどんぶり勘定のまま
実態を明らかにしてませんでした。
喧嘩になっちゃうから。
でもね。
手遅れになって
会社が潰れたら元も子もない。
損失を産んでる状態が
明らかにならないと
手を打つことが出来ないんです。
なんか体の調子が悪い。
でも、病院に行くのが怖くて
放置してたら手遅れになった。
そんな話、山ほどあるでしょ?
人間、課題が突き付けられないと
動けない部分もあるんですよね。
だから数字が分からないって
弱みから改善することにしました。
弱みを改善するときは
影響の大きい順に選びます。
家業の弱みは
数字が分からないことと、
マーケティングの仕組みがないこと。
数字が分からない方が
悪影響が大きいので、
まずこちらから
改善することにしました。
マーケティングの仕組みは
一旦後回し。
まずは影響が大きい方から。
あなたもひょっとしたら
会社やお店の弱みに
気付いているかもしれません。
その時はまず、視点を変えて
本当に弱みなのかを
考えてみてください。
どう考えても弱みだって時は
解消しないと致命傷になるかを
判断してみてください。
致命傷になる弱みだったら
影響が大きい順に
改善に取り組んでいきましょう。
長く事業を続ける
基礎を作ることが出来ます。
■繁盛店になるためのまとめ
1.視点を変えれば弱みも強み
2.解消すべき弱みから逃げない
3.影響が大きい順に改善しよう
あなたのお店が繁盛店になることを願っています。
いつでもご相談下さいね!
応援していますよ!
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