2021-09-11
勢いにあやつられてはいけない
先日、菜根譚という書籍の解説書を読んでいると、こんな一説が出てきました。
「自分ならできると奮いたちすぎて、勢いだけにあやつられてしまってはいけない。」
渡辺精一.1分間でわかる「菜根譚」
そこにはこんな解説がつけられていました。
目標を設定し、それに向かって進むタイプの人は、どこか夢中になっている。
自分はこれで良いのだと気分を良くし、まだ訪れていない完成後を夢想して嬉しくなる。
「できる」と思った瞬間に完成した後に来る実績・評価・自分への自信を先取りして喜んでしまう。
という内容です。
なるほどなぁ、と思いました。
何かに取り組んだとしても、成果に繋がるかどうかは分かりません。
捕らぬ狸の皮算用で喜ばず、冷静に結果を受け止め、分析し、改善し続けるべきです。
ところが夢中になっていると、つい成果を皮算用してしまう。
勢いだけで夢中になっていると、その勢いがとまったとき、改善し続けることができなくなってしまう。
販促に取り組んでも、成果が出なかったとすぐにやめてしまう人がいるのは、勢いに操られているのかもしれません。
勢いそのものは何かを成し遂げるのに必要な要素です。
しかし一方で、冷静に分析・判断することも必要です。
例えば、取り組みを始める前に、KPIを設定し、チェック項目を決める。
チェック項目の数値が思わしくないときに採るべき対策もいくつか考えておく。
うまくいかない場合も想定して準備しておけば、勢いだけに操られる愚は避けられるでしょう。
あなたは事前にKPIを設定していますか?
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