2021-09-28
価格と客数
かなり昔のことですが、テレビでこんな実験をしていました。
魚屋の店頭で、2種類のイワシを売る実験です。
といっても、イワシ自体は全く同じもの。
違うのは値段だけで、片方は100円、もう片方は300円でした。
その2つのイワシのうち、どちらがよく売れるかを調べる実験でした。
安い方がより売れるだろうという大方の予想を覆し、たくさん売れたのは高い方のイワシでした。
値段が高いので良いモノだろうというのが理由です。
一般に、値段を安くすれば売れやすいだろうと思いがちです。
しかし、この実験で明らかなように、価格が高い方が売れやすいということがあるのです。
実際の店舗でも同様のことが言えます。
私の経営している薬局では、一昨年来、客単価アップに取り組んでいます。
数年前から比べると客単価は1.5倍ほどに高くなりました。
一方、客数は減ったかと言うと、そうでもありません。
単価アップに取り組み始めたときは少し客数は減りましたが、思ったほど減少はしませんでした。
今年は増えています。
もちろん、外部環境の影響もありますが、単価を高くしたら客数が減るというわけではないようです。
大切なのは、価格に見合う付加価値を提供できるか、ということです。
イワシの例でも分かるように、顧客は価格が高ければ、その分高い付加価値を期待します。
その期待に応えれば、価格を上げても問題はないのです。
あなたのビジネスで付加価値を高められるポイントは無いでしょうか?
顧客がもっと価値を求めているものはありませんか?
そこに応えられるのであれば、思い切って客単価を上げてみると、一気に業績は改善します。
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