2021-12-27
ないものねだりよりあるもの磨き
最近読んでいる本からの学びです。
『玉造温泉の奇跡』という書籍で、すっかり寂れてしまった島根県の温泉地、玉造温泉が人気を回復するストーリーを紹介した本です。
主人公格の周藤さんがという方が、玉造温泉復活のアイディアを地元の人たちとともに考えていた時のこと。
地元の方は、大正ロマンや昭和レトロなど、流行に載ったアイディアを出していました。
しかし周藤さんはそれでは玉造温泉は復活しないと考えます。
玉造温泉にしかない魅力を掘り起こすのでなければ、日本に3000もある温泉地の中では生き残れない、と主張するのです。
その結果、玉造温泉独自の魅力である神話と、温泉を組み合わせたコンセプトで売り出すことになりました。
これはとても参考になる視点です。
今の自分たちに足りないものを補おうとするのは「ないものねだりです。
一方、周藤さんが着眼したのは、街がすでに持っている魅力=あるもの。
それを磨くのが「あるもの磨き」。
「ないものねだり」より「あるもの磨き」にシフトしたことで、玉造温泉にしかない魅力を確立したのです。
ビジネスの世界では常に新しいものがもてはやされます。
●●マーケティングや●●販促法など、次々に新しいツールが開発されて、流行が生まれています。
新しいツールや考え方を活用すること自体は悪いことではありません。
しかし、単に流行を追いかけるだけでは成果は出せません。
自社の核となる価値を磨き、唯一無二の価値を作り出す努力も続けたいですね!
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