その仕事は本当に必要?
私と兄が家業の薬屋の
経営立て直しをしていた時、
一番もめたのは「コレ」でした。
こんにちは。
天心堂L&Cコンサルティングの梅崎です。
今回は家業の薬屋立て直し物語。
「儲け下手社長の繁盛記」第21回。
食えない時代にこの罠に
引っかかってしまうと、
ビジネスの成長が
遅くなるんですよね
兄を絡めとっていたワナ。
ワナから抜け出させようとして
兄と大モメにモメました。
■店以外のことで忙しい
私が本当に必要か?と
兄に問うたのは
「店以外の仕事」についてです。
店以外の仕事って、結構ありますよね。
- 同業者団体の役員
- 地域活性化のためのイベント運営
- 地域や業界の会議や委員会
などなど。
店の売り上げに貢献しない
仕事が多いんです。
兄も様々な仕事をしていました。
時には店を休んでまで、
そっちの仕事をしたりして。
中には店舗運営上
必要なものもあります。
でも大半は単なる
ボランティアなんですよね。
それを見ていて、
「なんてもったいないことを」
と思っていました。
だって、経営者の一番の資産は
「時間」だからです。
売り上げアップの仕組みを作る。
スタッフと共に仕組みを稼働させて、
売り上げと利益を生み出す。
利益をスタッフと会社に再分配して
次の成長を目指す作戦を立てる。
それは経営者の時間が
生み出すべきことだからです。
その大切な時間を
他のことに使っていたんですから。
■まず食い扶持を稼げ!
だから私は兄に
「○○の役員を辞めてくれ」
と、ずっと伝えていました。
でもこれが難しいんですよね。
兄自身が若い頃、その団体に
お世話になっていたから。
その団体の役員の仕事は
人に喜ばれる仕事でもあるんです。
そして兄自身も充実感を
感じることが出来る。
ただ、経営立て直しに使うべき
兄の時間を取られ過ぎていました。
4年近く、何度も何度も
「店に全力を注いでくれ」と
お願いをしました。
そのたびに兄は困った顔をして
「俺が抜けたら皆が困る」
って言うんですよ。
でも、何度も何度も繰り返し
「経営者の時間の価値」を
粘り強く伝えていきました。
経営者の「時間」は、
他のスタッフの時間と
価値が違います。
今後の方針を決めるのも、
立て直しの作戦を立てるのも
時間が無くては出来ません。
小さな店なんだから、
店頭にだって立たなきゃいけない。
スタッフの指導をして
売る力をアップさせないといけない。
全て、経営者の仕事です。
そのためには、「時間」が必要なんです。
衣食足りて礼節を知るって
ことわざがありますよね。
店の売上が減って
食えなくなってるのに
他人の世話を焼いてる
場合じゃない。
他人の世話をしたければ
まず、自分と家族とスタッフの
衣食住を確保できる売上を
あげてからにするべきです。
身近な人の食い扶持を稼ぎ、
幸せにしてあげなければ
他人を幸せには出来ません。
身近な人の犠牲の上に成り立つ
ボランティアは、経営者が
すべきじゃないんです。
■最短距離で売り上げをとる
町や商店街、業界の活性化は
必要な活動だと思います。
でも、その前にまず
自分の店の売上を上げることを
最優先するべきです。
我々小さなビジネスのオーナーは
使える時間に限りがあります。
やらなきゃいけない事が多いから。
まずは自分たちの食い扶持を
安定して稼げるような
仕組みを作ることを
最優先にすべきなんです。
そして仕組みを上手く回せる
スタッフを育てること。
最後にスタッフがキチンと仕組みを
回せているかチェックするための
仕組みを作ること。
ここまで出来れば
経営者は店にいなくても
売り上げと利益があがります。
そうなったら、どんどん
他人の世話をしてあげると
良いと思います。
もちろん、売上に貢献する
活動は別ですよ!
売上に貢献するなら
どんどんやってください。
でも、売上に貢献しないのなら
食えるようになってから。
まずは真っ先に
「お客さんを集める仕組み」を
作るところから始めて下さい。
チラシでもWEBでも
フリーペーパーでも、
仕組みに使えるものは
色々あります。
資金が足りなければ
補助金を使うことも出来ます。
食えないうちは
最短距離で売り上げを作る。
利益を出すために
経営者の時間を使ってください。
経営の立て直しのためには
絶対に欠かせない前提です。
■繁盛店になるためのまとめ
1.店以外の仕事は利益を生んでいるか?
2.利益を生まないなら、店を優先する
3.経営者の最大の資産は「時間」
あなたのお店が繁盛店になることを願っています。
いつでもご相談下さいね!
応援していますよ!
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