変えられるものだけに集中する【家業立て直し物語】
前回までにお話したように、関係性を中心に据えたマーケティングで、家業を成長軌道に戻せました。
2年目には過去最高売り上げを更新して、順調そのものに思えたんですが・・・
経営って本当に、「一難去ってまた一難」の連続ですね。
過去最高売り上げを記録した翌年、過去最大のピンチを迎えました。
それは兄の病気療養に伴う長期離脱。
兄は家業の社長であり、店頭で一番お客さんから信頼され、販売力のある主戦力です。
その兄が、まさかの長期療養。
店主がいなくなった店で、残るのはまだ経験不足のパートさんと、長らく店頭から離れていた母だけ。
下手すると、売上は半分以下になるかもしれない。
これ以上ないくらいピンチでした。
こんなピンチを迎えた時、絶対に守らなきゃいけない思考のルールがあります。
それは、変えられるものだけに意識を集中する、ということ。
「兄が病気にならなければ」
「スタッフがもっと経験を積んでいれば」
「母にブランクがなければ」
なんて、変えられないことを考えても、事態は一歩も前進しないんです。
同じようなことは、他の場面でもたくさんあります。
「景気が悪くなければ」
「行政がちゃんと動いてくれれば」
「人口がここまで減らなければ」
「大手が進出して来なければ」
なんてタラレバ、考えるだけ無駄。
一個店の力で景気を良くすることも、人口を増やすことも出来ないからです。
だから、ピンチの時には変えられることだけを考える。
私の場合は、販促の仕組みを変えました。
今までの経営方針を変更し、集客と販促の仕組みを変えました。
自社の方針や自分で作ってきた仕組みなら、いくらでも変えることが出来ます。
変えられることに集中することで、ピンチを切り抜ける可能性が高まります。
むしろ、ピンチをチャンスにすることも可能になるんです。
方針と仕組みを変えた結果、家業の薬屋がどうなったか。
しばらく厳しい状態が続きましたが、今は逆に過去最高売り上げを更新しています。
兄はまだ療養のため、完全復帰していないにも関わらず、です。
ピンチの時には、変えられないことは放っておいて、変えられることだけを考える。
忘れないでくださいね。
あなたのお店が繁盛店になることを願っています。
いつでもご相談下さいね!
応援していますよ!
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