2021-10-01
なぜ社員は危機感を持たないのか
9月3日にとある大企業で企業内研修を実施しました。
薬局経営のご縁で声をかけていただいたので、内容の大半は薬局経営に関するものでした。
聞き手は薬局に営業をかけている営業社員さんたちです。
研修は滞りなく終わり、最後の質疑応答の時に、こんな質問が出てきました。
「経営者さんと話していると、社員が危機感を持っていなくて困る、という声を多く聞きます。
なぜ社員は危機感を持たないのでしょうか?」
これは多くの経営者が感じていることでしょうね。
さて、私なりに社員が危機感を持ちにくい理由を考えてみました。
大きな原因は2つ。
視座と情報の非対称性です。
視座とは、物事を見るときの視点の高さです。
経営者の仕事は、事業を継続することです。
10年後、20年後も顧客に必要とされ続けなければなりません。
言い換えれば「将来の仕事を生み出すのが経営者の役割」です。
一方、社員は仕事を具現化するのが役割です。
必然的に、会社の将来を考えるより、目先の仕事をこなすこと大事になります。
先を見るか、目の前を見るか。この視座の違いが危機感の違いの原因です。
もう一つは情報の非対称性。
経営者は会社の経営環境や状況をつぶさに知っています。
このままだと会社がどうなるか予測がつくので、危機感を持ちます。
しかし社員は会社の状況を全て把握していません。
経営者に比べ、考える材料が少ないので、危機感に差が出るのです。
経営環境や経営状況を詳しく教え、考える材料を与えれば、危機感を持たせることができます。
あなたは社員に経営に関する情報を伝えていますか?
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