2021-08-28
命を健康にする労働
最近、長年ご契約いただいているクライアントさんから、
「仕事に役立つ故事成語や格言を教えてほしい」と依頼されました。
そこで暇を見つけては、様々な格言等を集めています。
その中にこんなのがありました。
「厭々(いやいや)する労働はかえって人を漏水に導くが、自己の生命の表現として自主的にする労働は、その生命を健康にする」
この言葉は、みだれ髪などで有名な歌人、詩人の与謝野晶子さんの言葉です。
本当にその通りですね。
仕事には「食べるためにする仕事」と「生きていることを実感する仕事」があります。
生きていくには、仕事はしなくちゃいけません。
仕事をする以上は、生き方の表現としての仕事がしたいものです。
生命の表現としての自主的な労働をするためには、そもそも自分自身が仕事を通して何をしたいのか。
世の中にどんな価値を提供し、どんな影響を与えたいのかを自覚する必要があります。
いわゆる経営理念です。
大仰なものでなくても格好いいものでなくても良いと思います。
自分はこうありたい!こんな貢献がしたい!という想いに突き動かされてする仕事は、たとえ激務でも生命を健康にするのかもしれません。
ただ、想いだけで突っ走ってしまえるほど、ビジネスの世界は簡単ではないのも現実です。
ですから、想いを着実に具現化する方法を検討しなくてはなりません。
その一番の検討方法が、計画を作ることです。
想いのこもらない経営計画は、よく出来ていても実現性がありません。
しっかりした思いに裏打ちされた計画を立てましょう。
その計画が、経営者としての生命を健康にし、輝かせる道筋を示してくれます。
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