2021-08-27
今も昔も変わらぬ教訓
子供の頃、歴史だか国語だかの授業で、吉田兼好の徒然草について学んだことがあります。
といっても、冒頭の数行を教わった程度で、鎌倉時代にそんな書物が書かれた程度の記憶しかありませんでした。
その後しばらくは徒然草のことなど忘れていましたが、最近徒然草のことを思い出すことがありました。
一つは「キラキラネーム」について。このところ、一見しただけでは読めない名前が増えています。
医療機関の経営に携わっていると、キラキラネームはちょっと困りものです。
名前を間違うもとですから。
吉田兼好も徒然草の中で、奇をてらった名前が多いことを嘆いています。
いつの世も変わらないのですね。
もう一つ、吉田兼好が嘆いていることがあります。
「何方をも捨てじと心にとり持ちては、 一事も成るべからず。」というものです。
アレもコレもと何でも手を付けて、結局どれも半端で完成しない。という意味です。
現代でも同じですね。
様々な経営論やツール、マーケティング手法があり、アレもコレもと手を付ける。
そして成果が出ないまま、次の手法に手を出して・・・。
今も昔も、同じようなことが繰り返されているのですね。
時間もお金も労力も限りがあるものです。
スモールビジネスでは特にそうです。
限りある経営資源を有効活用するには、重要なものに焦点を絞る必要があります。
逆に言えば、他の選択肢を捨てなければなりません。
何に注力し、何を捨てるか。
その判断をするとき、経営計画は大いに役立ちます。
理想の将来のために、最重要プロセスは何かを明らかにするからです。
ぜひ経営計画を作って、焦点を絞って経営してくださいね!
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