2021-10-19
考えが変わるのは悪いこと?
最近、TwitterやFacebookなどのSNSを見ていて、少し気になることがあります。
有名人・著名人が何か発言した際、過去の発言と食い違うことを指弾されていることがあります。
例えば・・・
「●●さんはこの前こんなことを言っているけど、数年前にこんなツイートをしてる。矛盾してる!」と指摘するのです。
手のひら返しを糾弾しているのですが、そもそも考えを変えるのは悪いことなのでしょうか?
確かに、朝令暮改に戸惑うこともありますし、軸がぶれているように感じられて不信感を持つこともあります。
ですが、だからといって考えを変えることを一律に悪いこととしてしまうことにも違和感があります。
易経という昔の書物に「君子は豹変す」という言葉があります。
高い教養を持つ人は、自分の誤りに気づいたら、豹の毛皮が生え変わるくらい鮮やかに、きっぱりと改める、という意味です。
孔子もこう言っています。
過(あやま)ちて改めざる。これを過ちという。
間違いを犯しながら改めないのが本当の間違いだという意味です。
経営者も、間違いに気づいたら、鮮やかに考えを変えても良いのではないでしょうか。
大切なのは、考えを変えたときに、周りの人に不信感を与えないこと。
自分の間違いを認め、考えを変えるに至った経緯を丁寧に説明すれば良いのです。
考えに固執して改められない方が害が大きいと思います。
経営計画を立て、実行するときも同じです。
実行し、検証した結果、考えが誤っていたら素直に認めて計画を立て直す。
スモールビジネスでは、柔軟性をもって経営にあたる方がうまく行きやすいと思います。
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