2026-06-08

業績アップへの近道は、社長の業務を手放すこと

やるべきことは分かっている。

でも、目の前の業務に追われて、ついつい先延ばしになっている。

そんな感覚を抱えている薬局経営者の方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

こんにちは。

中小企業診断士・キャッシュフローコーチの梅崎です。

薬局経営の現場を経験したのち、現在は調剤薬局をはじめとする中小企業の経営改善支援を行っています。

今日は、経営改善の現場で繰り返し感じている気づきをお話しします。

「社長が本業に専念できる体制を整える」というテーマです。

一見、回り道に見えるかもしれません。

ですが、ここに手を入れたことで業績が上がっていったケースを、私はたくさん見てきました。

同じように手が回らないと感じている方にとって、何かのヒントになれば嬉しいです。

この記事を読むとわかること

  • 経営者がプレイングマネージャーから抜け出さなければいけない理由
  • 経営改善の現場で起きていること
  • 業務の棚卸しと移譲を進めるための具体的な考え方

薬局経営者はプレイングマネージャー

薬局経営者は、特にプレイングマネージャーである方が多いですよね。

現場で薬剤師として調剤をしながら、時には管理薬剤師も兼ねる。

さらに社長業もこなさなければいけない。

小規模な薬局であれば、経理や請求業務といった雑務まで自分でやっているケースも珍しくありません。

やらなきゃいけないことが、本当に多い。

日常的なやり取り、確認業務、スタッフの教育、採用活動。

挙げていけばきりがありません。

普段はそれでいい。でも、変えなきゃいけない時は別

収益的に問題ないときは、プレイングマネージャーのままで構わないと私は思っています。

現場に立ちながら経営も回せているなら、それは一つのスタイルとして成立しています。

ただ、大きく変えなきゃいけない時は話が違います。

報酬改定の影響で収益構造を見直さないといけない時。

新しい収益の柱を立てたい時。

経営改善に本気で取り組まないといけない時。

こうした局面では、社長がそこに力を集中しないと進みません。

そして、そこに力を集中するためには、他の仕事を手放さなきゃいけない。

これが今日いちばんお伝えしたいところです。

事業を伸ばすために、社長が本当にやるべきこと

経営者の業務の中で、事業を伸ばしていくために特に重要なものは何か。

業績アップ、つまり売上アップですよね。

新たな顧客を獲得して、収益を上げていく。

薬局の場合は、これに加えて「人材の獲得」も非常に大きなテーマになります。

この二つが両輪で回っていかないと、薬局経営は成り立ちません。

特に今のように厳しい報酬改定が続いている状況では、収益を上げる仕組みをどう作っていくか。

ここに社長の力を大きく割く必要があります。

現場で日々の仕事をこなすだけでは、業績は上がっていきません。

新たな顧客を獲得する。

付加価値を高めて報酬を上げる。

集患の仕組みを作る。

社長が本気で動かないと、こうした取り組みは前に進まないんです。

経営改善の現場で起きていること

経営改善が必要な状況に陥っている会社さんを見ると、社長が多くの仕事を抱え込みすぎているケースが多いです。

本来、事業を立て直すために必要なコアな業務に、社長が時間をかけられない。

手を回せない。

目の前の仕事をこなす以上のことができない。

そういう状態になっています。

「緊急度は高いけれど優先度は低い」という日常業務に時間を取られて、「優先度は高いけれど緊急度は低い」という業務がどんどん疎かになっていく。

その結果、経営がじわじわと苦しくなっていく。

本当によく見るパターンです。

私自身も、似たような経験があります。

コンサル業を始めた時、経営者との両立でやっていました。

その時、私がやっていた請求業務をスタッフに譲るために、まずマニュアルを作りました。

数ヶ月間は一緒にやり、徐々にチェックする頻度を減らし、チェック項目も減らしていく。

最終的には「請求したという結果だけ見てOK」というところまで持っていきました。

それ以外にも、会議のファシリテーション役を管理薬剤師に譲っていったり。

そうやって手を減らして、別の事業も伸ばしていきました。

譲るというのは、決して楽な作業ではありません。

最初は時間も手間もかかります。

でも、その先に「自分が本業に集中できる時間」が生まれてきます。

業務の棚卸しと移譲の計画

私が支援に入る時には、ここにメスを入れることも少なくありません。

社長がやっている業務を棚卸しします。

その中で「社長でなければいけない仕事」と「社長じゃなくてもいい仕事」を分けていく。

社長じゃなくてもいい仕事については、もちろんすぐに全部渡せるわけじゃないので、「いつまでに」「誰に」「どうやって」渡していくのかを考えます。

スムーズに渡すためにはどんな準備が必要かも、一緒に考えていきます。

マニュアルを作ったり、しばらくはそばで一緒に見てあげる期間を設けたり。

そういった工夫が必要なんですよね。

これをやらずに「全部自分でやった方が早い」と抱え込んでしまうと、結局、営業活動ができなかったり、付加価値を高める活動に日々時間を割けなかったり。

そういうことになってしまいます。

体制を整えることが、業績アップにつながる

実際に成果が出た再建の案件を振り返ってみると、社長の業務をコストかけてでも外注したり、時間や手間がかかっても従業員に譲っていったり。

そうやって社長が本当にやるべきことに集中できる体制を整える。これを計画に織り込んでいる場合が多いです。

そして、それができている時に、業績がやっぱり上がっていくんですよね。

中には、店舗数を減らすことで社長の見なきゃいけない範囲を狭めたり。

組織体制を見直すことで動きやすい状況を作ったり。

そうしたことも含めて、「社長が本業に専念できる体制をいかに整えるか」が、経営改善の大事なポイントになります。

組織体制の見直しに踏み込んでみる。

社長がやらなくてもいい業務を切り分けて、譲っていく道筋を立てる。

これも大きな一手になります。

外注も含めて、社長の仕事を絞っていくということですね。

まずは棚卸しと移譲の計画から

いろんなことをやらなきゃいけなくて新しいことができない。

やるべきだと思っているけど、手を動かせない、手がつけられない。

そう感じている方がいらっしゃったら、まずは業務の棚卸しと移譲の計画からやってみてはどうでしょうか。

何をやっているかを書き出してみる。

社長でなければいけないものはどれか。

譲れるものはどれか。

譲るとしたら、いつ、誰に、どうやって渡していくか。

ここから始めるだけでも、見える景色が変わってきます。

大きく変えなきゃいけない局面で、社長が本当にやるべきことは何か。

そこに集中できる体制を整える。遠回りに見えて、これが業績アップへの一番の近道だったりするんです。

もし、どんなふうに体制を変えれば良いのか。

なにに注意すべきなのかなど、不安なことがあればお気軽にご相談ください。

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