薬局の待ち時間を短くするには?調剤工程の書き出しと時間測定から始めよう

この記事を読むとわかること
- 業務効率化の出発点となる、工程の書き出し方
- スタッフと一緒に改善点を考える進め方
- 時間を測って、改善の効果を確かめる意味
「もう少し処方箋を増やしたい」
「患者さんをなるべく待たせずに、お薬をお渡ししたい」
こう考えている薬局経営者の方もいらっしゃると思います。
今回は、そのために自局でできる取り組みとして、調剤工程の見直しについてお話しします。
こんにちは。
中小企業診断士・銀行融資診断士・キャッシュフローコーチ®の梅﨑です。
薬局経営の現場を経験し、現在は調剤薬局をはじめとする中小企業の経営改善を支援しています。
患者さんの待ち時間を、質を落とさず短くしたい
調剤のスピードについては、さまざまな考え方があると思います。
早さだけを優先するわけにはいきませんし、必要な確認や説明には時間がかかります。
その点は、私も同じ考えです。
一方で、体調の悪い患者さんには、なるべく早くお薬をお渡ししたいとも思います。
病院で診察を受けた後、薬局でも長く待つのは、患者さんにとってつらいことですよね。
必要な確認や説明はきちんと行いながら、もっと効率よく仕事を進められないか。
そのために、日々の仕事の流れを見直してみるのです。
受付からお薬をお渡しするまで、一つひとつ書き出してみる
出発点は、処方箋を受け付けてから、お薬をお渡しするまでの工程をすべて書き出すことです。
「受付」「調剤」「投薬」という大きなくくりだけで終わらせず、その中で何をしているかまで細かく見ていきます。
誰が、何を受け取り、どのような作業をして、次の人に渡しているのか。
一挙手一投足を追うように、仕事の流れを書き出してみてください。
毎日やっている仕事なので、流れは分かっていると思われるかもしれません。
ただ、頭の中で理解していることと、工程として並べてみることは違います。
書き出した工程をスタッフと一緒に見れば、「もっと効率よくできないか」という話も具体的に進めやすくなります。
スタッフと一緒に、改善できるところを考える
工程を書き出したら、それをもとにスタッフの意見を聞いてみましょう。
普段の作業でやりづらいところはないか。
同じ仕事を、もう少し進めやすくする方法はないか。
経営者だけで答えを出そうとせず、実際に仕事をしているスタッフと話し合ってみるのです。
今ご支援している先でも、調剤工程を書き出し、スタッフと話し合ったり意見を聞いたりする中で、効率化のアイデアが出たそうです。
ピッキングや調剤監査、処方監査などについてのアイデアです。
どのような改善策が合うかは、薬局によって違います。
自局の工程を見ながら、スタッフと一緒に改善できるところを探してみてください。
改善したら、時間を測って効果を確かめる
改善策を実践したら、その効果も確かめたいところです。
「何となく早くなった気がする」という感覚だけで終わらせず、実際の所要時間を測ってみます。
私自身、薬局の店長をしていたとき、業務のスピードアップに取り組みました。
スタッフと効率化について話し合い、出てきたアイデアを実践してみました。
その効果が出ているかどうかを確認するために、ストップウォッチを持って各工程の時間を測ったことがあります。
もっとも、測定していると、スタッフから「邪魔」「作業しづらい」と言われることもありました。
ずっと測り続けるわけではないので、「ちょっとごめんね」と声をかけながら測っていました。
時間を測ること自体が作業の負担になる場合もあるので、配慮しながらではあります。
それでも、改善の効果が出ているかを、実際に測って確かめることは、やはり大事だと思います。
私も気は使いましたけどね(笑)。
もちろん、時間が短くなったとしても、必要な確認や説明が抜けてしまっては困ります。
仕事の質を保ちながら、どれくらい効率よく進められるようになったかを確認したいですね。
自局の調剤工程を書き出すことから始めてみる
工程を書き出してスタッフと話し合い、改善策を実践したら、時間を測って効果を確かめる。
基本的なことですが、実際にやってみることが大事だと、支援先とのお話で改めて感じました。
待ち時間を短くすること以外にも、薬局でできることはたくさんあると思います。
ただ、調剤のスピードを上げ、待ち時間を短くすることは、患者さんにとっても大きなメリットです。
質を保ちながら、工夫できるところは工夫していきましょう。
受付からお薬をお渡しするまでの工程を、スタッフと一緒に書き出すことから始めてみてください。
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