バンクミーティングって何?銀行支援を受けるときに知っておきたい仕組みと、準備で押さえたい3つのポイント

複数の銀行から借入をしていて、返済条件の変更などの支援をお願いしたい。
そんな場面で、バンクミーティングという形が取られることがあります。
こんにちは。中小企業診断士・キャッシュフローコーチの梅崎です。
薬局経営の現場を経験したのち、現在は調剤薬局をはじめとする中小企業の経営改善支援を行っています。
今日は「バンクミーティング」というテーマで書いていきます。
この記事を読むとわかること
- バンクミーティングとはどんな場なのか
- どんなときに開催されるのか
- うまく進めるために、何を準備しておくべきか
バンクミーティングとは
バンクミーティングというのは、複数の銀行から借入をしている会社が、取引している金融機関に一堂に集まってもらって話し合いを行う場のことです。
普段、銀行とのやりとりは個別に行うのが基本ですよね。
ただ、複数の銀行から借入があって、返済条件の変更(リスケジュール)を相談したいときなどに、関係する銀行に一度に集まってもらって話し合うやり方があります。
これがバンクミーティングです。
事業再生や経営改善の場面で開かれることが多いですね。
どんなときにバンクミーティングを開くのか
バンクミーティングというと「リスケ(条件変更)を依頼するとき」に開かれることが多いですが、それ以外にも開催されることがあります。
最近、金融機関の方から同席を依頼されることが増え、ちょっとバタバタしています。
また、バンクミーティングそのものが開かれなくても、ミーティングで使うような資料の提出を求められることもあります。
事前に押さえておくと、いざというときに慌てずに済みますよね。
リスケジュールをお願いするとき
複数の銀行から借入があって、返済条件の変更をお願いしたいとき。
これがいちばん多いケースです。
リスケからしばらく経って、返済再開を話し合うとき
リスケを実施してからしばらくして、決算を経た後、返済を再開するタイミングでも開かれることがあります。
「そろそろ返済できますか?」
「できるとしたら、いくらくらいですか?」
こうしたことを、銀行と話し合う場面ですね。
計画通りに進んでいないとき
計画を立てて動き出したものの、思ったような数字になっていない、ということもあります。
世の中の環境が変わったり、当てが外れたり。あるいは、経営者自身の考えが途中で変わったり。
理由はさまざまですよね。
そういうときに「改めて数値計画を作り直して、もう一度バンクミーティングをやってください」とメインバンクなどから言われることがあります。
業績が回復して、返済余力が出てきたとき
リスケのあと、決算を超えたタイミングで「業績が上がってきたから、どれくらい返済できますか」と話し合いになることもあります。
このとき、経営者さんと銀行との意識のずれが出てくることがあるんですね。
さらに、銀行同士でも考え方が違います。
支援を中心に考えてくれる銀行もあれば、回収を重視する銀行もある。
当然、算段が変わってきます。
そうした目線合わせが必要なときに、「バンクミーティングを開きましょう」となるわけです。
こうしたタイミングで「ちょっと支援してもらえませんか」とご相談をいただくことは、けっこう多いですね。
バンクミーティングのメリット
バンクミーティングを開くと、いくつかいいことがあります。
銀行同士で公平に情報を共有できる
個別に話していると、どうしても伝え方や伝わり方にばらつきが出てしまいます。
同じテーブルで同じ話を聞いてもらうことで、銀行間の認識のずれを減らすことができます。
目線を合わせて支援してもらいやすい
複数行が同じ場で話し合うことで、「みんなで支援していこう」という方向性が作りやすくなります。
銀行ごとに足並みがバラバラだと、話がなかなか進みません。そこに一本筋を通せるのは大きな利点です。
経営者の手間と時間を減らせる
個別に何度も同じ説明をして回るのは、想像以上に時間も労力もかかりますよね。
薬局を経営しながら、店を空けて何度も銀行に足を運ぶのは、なかなか大変です。
一度の場ですべての銀行に説明できるというのは、経営者の時間を確保するうえでも大きなメリットだと思います。
なお、当日その場で銀行から回答が出るわけではありません。
いったん持ち帰って、行内で内容を検討したうえで、後日あらためて回答してもらう、というのが一般的な流れです。
バンクミーティングのデメリット・注意点
いいことばかりではなくて、注意しておきたいこともあります。
いちばん気をつけたいのが、準備が悪いと話し合いがまとまらないという点です。
複数の銀行の担当者が、わざわざ時間を作って集まってくれている場ですから、ここでまとまらないと、その時間そのものが無駄になってしまいます。
また、銀行同士でも支援を重視するか、回収を重視するかで考え方は違ってきます。
こちらの説明が不十分だったり、根拠が弱かったりすると、話し合いが思わぬ方向へ進んでしまうこともあるんですね。
だからこそ、準備が大事
では、具体的に何を準備しておけばいいのか。
大きく3つのポイントに分けてお伝えします。
求められる資料は自分で用意できるか
バンクミーティングで求められる資料は、場面によって変わってきます。
ただ、資金繰り表は、やっぱり必要だと言われることが多いですよね。
そのほかにも、過去の実績や、これからの見込みに関する資料を求められることがあります。
場面ごとに「これが必要」「あれも必要」と言われるので、その都度対応していくイメージです。
ここで大事なのは、こうした資料を自分で用意できるかどうかです。
経営者自身の言葉で語れるか
資料が揃っていても、それだけでは不十分です。
数字だけ並んでいても、銀行は納得してくれません。
「なぜこの数字になるのか」
「なぜこの返済額が妥当だと言えるのか」
こうしたことを、経営者自身の言葉で語れるかどうか。これが大きいです。
これはリスケのときも同じです。
税理士やコンサルに丸投げするのではなく、経営者自身が自分の言葉で語れるかどうか。
ここが、銀行から信頼してもらえるかどうかの分かれ目になります。
進め方そのものにもコツがある
バンクミーティングは、進め方そのものにもコツがあります。
メインバンクへの事前の話の通し方、話の持っていき方、開催場所の選び方など、押さえておきたいポイントがいくつかあります。
このあたりは、経験のある支援者と一緒に進めるのが安心ですね。
まとめ
バンクミーティングは、複数の銀行から借入をしている会社にとって、決して特別なものではありません。
リスケのときだけでなく、その後の経過報告や、計画の見直し、返済再開の話し合いなど、いろいろな場面で開かれる可能性があります。
大事なのは、いざ開くことになったときに、しっかり準備して臨めるかどうか。
資料を自分で用意できるか。
そして、その内容を根拠を持って伝えられるか。
このあたりが、話し合いの結果を大きく左右します。
もし、ご自身の薬局でこの状況になったら、しっかり対応できるでしょうか。
資料の準備や、銀行への対応の進め方に少しでも不安があれば、ぜひ一度ご相談くださいね。
無料相談を承っています。
資料の準備、銀行対応の進め方、バンクミーティングへの臨み方など、お気軽にお問い合わせください。
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