決算書が読めなくても薬局経営は大丈夫?数字に不安がある方へ贈るヒント
こんにちは。
中小企業診断士でキャッシュフローコーチの梅崎です。
薬局経営を経て、今は調剤薬局の経営支援をしています。

今回のテーマは
「調剤薬局の経営者は決算書を読めないといけないのか?」
です。
薬局経営者は決算書を正確に読めないといけないのか?
結論から言うと、
「中小規模の調剤薬局の経営者さんは、会社のお金の流れや経営の勘所が分かっていれば、細かく決算書を読めなくても良い」
と思っています。
ここでいう「細かく決算書が読める」というのは、会社の財務状況の分析が出来たり、会社の数字のことを正確で精緻に理解しているということです。
仕訳や税金のことを正確に、完璧に理解していないといけないかというと、そんなことはないと考えています。
もちろん、会社の財務状況を把握して細かな分析をしたり、経営者さん自身が精緻な数値計画を作れるなら、その方が良いと思います。
ただ、薬局経営者さんはとても多忙ですよね。
会社の数字のことだけでなく、さまざまな課題に対応しなくてはなりません。
調剤報酬改定への対応、人の問題など、頭の痛いことも多いでしょう。
もちろん、調剤や投薬といった現場業務もあります。
経営数字のことばかりに、時間と労力を割いていられるわけではありません。
正確に理解しすぎようとするから難しくなる
決算書を正確で精緻に理解しようとすればするほど、どんどん難しくなっていきます。
ハードルが高くなりすぎて、苦手意識が強くなったり、会社の数字について考えること自体が嫌になってしまいます。
とはいえ、会社の数字を全く把握していないのも、それはそれで非常に危険です。
ある日、気づいたら
「支払いに充てるお金がない」
「借入の返済が厳しい」
といった状況に陥ることも、決して珍しくありません。
実際、経営改善のご支援にあたっていると、
- 数字のことが全く分からない
- 帳簿付けは数か月に1回しかしていない
- 会社の数字は税理士さんに任せきり
- 決算書をほとんど見たことがない
という社長さんは少なくありません。
会社の数字を全く気にかけていない状態は、さすがに危険です。
経営の調子が良いときや景気が良いときは、どんぶり勘定でも何とかなることがありますが、ひとたび状況が悪くなると、一気に苦しくなります。
会社のお金について、大枠で把握しておこう
数字を全く気にせずに経営していると、
- 今月末の仕入れ代金が支払えない
- 税金を支払うお金がない
- 借入金の返済原資がない
といった事態に直結します。
経営改善のご支援に携わっていると、返済が滞ってしまう社長さんは総じて、会社のお金の流れを把握していません。
売上はチェックしていても、利益がどう推移しているのか、今後現金がどう増減しそうか、といった点までは見ていないケースが多い印象です。
だからこそ、会社のお金の流れをざっくり理解しておくことが大切です。
正確で完璧でなくても構いません。
会社のお金や利益がどのように動いているのかを把握できていれば、
「どこをどう改善すれば良いのか」
が見えるようになります。
会社のお金の流れをビジュアルで理解しよう
「そうはいっても、やっぱり数字は難しい」
「どうしても取っつきにくい」
と感じる方も多いと思います。
そんなときは、会社のお金の流れをビジュアルで理解するのがおすすめです。
私が学んだキャッシュフローコーチという資格では、
「お金のブロックパズル」という図を使って、会社のお金の流れを視覚的に理解できるようにします。
お金のブロックパズルを使えば、
- どこでお金が入ってきて
- どこでお金が出ていき
- 結果としていくら残るのか
が一目で分かるようになります。
直感的に理解できるので、数字が苦手な方でも非常に分かりやすいのが特徴です。

※お金の流れが一目でわかる「超★ドンブリ経営のすすめ」を参考に作成。
このお金のブロックパズルは、経営コンサルタントの和仁達也氏が
「会計的な知識が2割でも、会社のお金の流れが図解で理解できる」
ようにするために生み出したものです。
数字が苦手でも、
- なぜ会社にお金が残らないのか
- 自分の薬局のどこに無駄があるのか
- どこに改善点があるのか
といったことが、スッと理解できるようになります。
薬局のお金の流れが分かれば、適切な経営判断がしやすい
会社のお金のことを理解できるようになると、良いことがたくさんあります。
その一つが、根拠のある経営判断ができるようになることです。
例えば売上目標を設定するときも、
- なぜこの売上が必要なのか
- その売上を達成すると、何がどう良くなるのか
といった点を、明確に説明できるようになります。
「昨年はこれくらいだったから、今年は10%アップを目標にしよう!」
といった根拠の薄い目標では、従業員や利害関係者の納得感は得られません。
一方で、将来のビジョンに基づき、そのビジョンを実現するための目標設定ができれば、納得感は大きく変わります。
納得感のある目標は、社内外の協力や支援も得やすくなります。
お金のブロックパズルの詳しい中身については、改めて別の記事でお伝えする予定です。
今日はまず、会社のお金の流れをざっくり把握しておくだけでも、経営はかなり楽になるという点を、頭の片隅に置いていただければと思います。
私たちは
「良い医療は、良い経営から」
をモットーに、地域で頑張る中小調剤薬局の経営をご支援しています。
売上や利益、資金繰り、人材育成などでお悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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