「Originals」という書籍に、面白い話が載っていました。
成功した起業家は、積極的にリスクをとっているのか？という話です。
一般的に考えれば、成功者は果敢にリスクに挑んでいるイメージがありますよね。

しかし、現実はそうでもないようなのです。
例えば、経営管理学者のジョセフ・ラフィーの調査では、起業に専念した人と、本業を続けながら起業した人のどちらが成功したかを調べました。

すると、本業を続けた起業家の方が、失敗確率が３３％も低かったそうです。
ちょっと意外な気がしますね。
自信にあふれ、積極的にリスクをとる人たちよりも、自信度が低くリスクを避ける人の方が成功しやすいなんて。

他の例もあります。
メガネのネット通販を行うワーピー・パーカーを起業したのは、4人の学生起業家です。
彼らは起業を準備する一方、その事業の代替案を考えたり、事業計画を磨くための授業を受けています。

つまり、事業が失敗する確率を下げるための行動をとっていたのです。
成功者はリスクテイカーではなく、むしろリスク回避型の人。
リスクを回避する方法を考えながら、リスクに立ち向かい行動できる人なのです。

これは私たちスモールビジネスの経営者にも気付きを与えてくれます。
成功するためには、予想されるリスクを検討すること。そのリスクを回避する方法や代替案を用意するなど、入念な準備を行うこと。

計画を立てたうえで、さらにブラッシュアップすること。
そのうえで、リスクにひるまず行動することが大切なのですね。

勢いにまかせてリスクに挑むのは失敗のもと。
環境分析や計画策定をしっかり行いたいですね！

前後の記事