2021-05-24
ニッチ特化で新分野展開 小規模事業者のお手本事例
【業態転換事例シリーズ】
コロナ禍を乗り切るための、新事業展開や業態転換のヒントになる事例を、「2021年中小企業白書」からご紹介。
成功のための気付きをシェアいたします。
【社名】
テクナード株式会社
【業種】
繊維工業
【規模】
従業員9名
資本金500万円
【従来の状況】
従来は消臭作用のあるシリカゲルを素材にした製品の製造・販売を行っていた企業です。
アウトドアや楽器の消臭グッズなどを手掛けていました。
しかし、多くを中国で製造していたため、原材料の供給がストップしてしまったそうです。
【取り組み】
国内で開発を進めていた新材料を用いたマスクの制作に着手しました。
そんな折、取引先である楽器店が同社のマスクに注目。
フルート演奏用マスクなど、装着したまま楽器を弾けるマスクを共同開発することになりました。
【取り組みの結果】
楽器演奏時用という非常にニッチな商品ではあるものの、確実に一定の需要がある分野のため、新しい市場の開拓につながっています。
音楽業界のWEB媒体にも多数取り上げられるなど、話題が広がっています。
【成功のポイント】
コロナ禍でマス不足が深刻になった時、多くの事業者がマスク製造や供給に乗り出しました。
しかし供給量が増えると、競争過多になることも。
しかし同社のようなニッチなターゲットに絞り込んだ商品は競合が少なく、安定して需要を獲得できます。
【成功のポイント2】
音楽店と共同開発した点も、成功の秘訣だと思います。
小規模事業者は、自社だけで出来ることは限られています。
パートナーと連携して事業に取り組むことで、自社だけではできない商品販売を実現した点は、小規模事業者の取り組みのお手本ですね。
☆☆☆ こんなご相談をいただいています ☆☆☆
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